達人の妙技にびっくり!
UooMoo 【ほっこりどんどんぷぅー♪ 】 date 4月29日(火)/ place OHANA CAFE (練馬) musician 夏秋文彦(メロディオン・他)Yuko(パーカッション) 「メロディオンは子供だけのものじゃない。」 という思いからスタートしたこのコーナーですが、「これほどまでに道を究めているミュージシャンはいない。」 と驚かされたのが夏秋文彦さん。知る人ぞ知るメロディオンの達人です。
今回お邪魔したのはUooMooのライブ、夏秋さんのメロディオンと民族楽器の達人Yukoさんとのデュオのステージです。夏秋さんが演奏しているのはPRO-37V2、ストラップを付けているのは両手を使って演奏するからです。 すでにお気づきの方は「えっ、両手・・? 」 と思われたことでしょうが、夏秋さんは黒鍵側から左手で演奏することができるのです。ピアニスト、オルガニスト、キーボーディスト、鍵盤を弾く人は数多といますが、反対側から弾けるのは限られているのではないでしょうか。そして、奇を衒った芸ではなく、音楽表現を追及するがゆえにたどり着いた奏法であること。時にベースの役割であったり、伴奏であったり、フレーズをサポートしたり、左手が入ることで変幻自在な演奏を可能としています。メロディオンは片手で弾く楽器という概念からも、2オクターブ以上も離れた音が一度に鳴るだけで驚きを覚えます。
夏秋さんのお相手はYukoさん、フロア一面に広げられている民族楽器たち。しかし、よく見てみると鍋、釜、たらい、自転車の車輪など、打楽器ばかりではないようです。夏秋さんもYukoさんのジャンベに合わせて即興で音楽を作ります。情熱的なジャンベ、タイトなビートを刻むカホン、神秘的な響きのウドゥードラム(つぼ)、これらの楽器を根幹として様々なエフェクトを加えるYukoさん、夏秋さんのメロディオンに鮮やかな色彩を加えています。
夏秋さんはメロディオンの他にもカリンバや口琴を演奏されます。カリンバは自身で調律されるほどのこだわり派、口琴も様々な国のものに精通されています。メロディオンとカリンバと口琴、奏法は異なりますが、偶然にもリードを鳴らしているという点では共通していますね。 また、カリンバ、口琴のサウンドは素朴すぎるほど素朴なもので、聴いているだけで大自然に回帰していくような気持ちにさせてくれます。現代社会の中で忘れようとしている大地の音、風の音、木々の音、水の音、そんな当たり前の音を取り戻すかのように。
夏秋さんのメロディオンは専用のマイクが取り付けられているのも特徴的です。このスタイルだと動きながらでもベストな状態で音を拾い、ピックアップと違って打鍵音も拾わないという優れものです。夏秋さんの奏でるリードの響きをやさしくサポートしています。 美しい響きにうっとりしていると、夏秋さんの演奏に切れ目が無いことに気付きます。すなわち、ブレスによる音の空白が無いのです。鼻から息を吸いながら口から息を吐く、循環呼吸を会得されているのです。鍵盤を押している限り続くロングトーンは驚き以外に何者でもありません。メロディオンのサウンドを愛するあまりに会得された夏秋さんの妙技の数々、これは教育楽器という枠からメロディオンを開放するだけでなく、楽器としての原点に立ち戻る機会を私どもに与えていただきました。 |








