ハモンド・スズキの日々是、口風琴 -きままにメロディオン-

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第5回「メロディオン44 一青窈のコンサートツアーに」
2008年6月11日(水)
メロディオン44 一青窈さんのコンサートツアーに

 ケンハモナイトでモニターしていただいたメロディオン44もいよいよ最終チェックの段階に突入。大音響のツアーライブでのパフォーマンスと堅牢性については未知数。そこで、ハモンド・スズキの良きアドバイザーの河合代介氏より紹介していただいたのがキーボーディストの紺野紗衣さん。紺野さんは現在一青窈さんのコンサートツアーに参加、日替わりアコースティックコーナーでPRO-37V2を演奏されています。
 6月4日の越谷での公演30分前に楽屋に挨拶に伺うと、「これが新しいのですか。本当に鍵盤が多くなったんですね。いいですよこれ。」 とおもむろに吹き始め、「これ、今日から使ってみますね。」 と言い残すとステージの人となった。
 演奏されたのは最新DVDにも収録されている「ささやき並木」、一青窈さんの情感溢れる歌と見事に絡み合いメロディオンの魅力をしっかりと伝えてくれています。紺野さんはショートマウスピースを使い、マイクに向けてフレーズをささやきます。メロディオン44のシャープなフォルムがステージに映え、バンドサウンドとは一味違った清涼感が会場を包みます。

 終演後、楽屋へ伺うとUooMooの中北裕子さんとばったり。紺野さんとはお友達で一青窈さんのライブサポートをされていたんですね。そこで、紺野さんと記念写真を1枚。
 その後改めて、ロングボディーの楽器で長いフレーズを演奏したときに息苦しくなかったかを尋ねると、


紺野さん
「いいえ、まったくストレスはなかったです。むしろ、今まで使っていたPRO-37V2の方が高音域にいくと音色が変わったりして息の流れをコントロールしないときれいに響かなくって、メロディオン44はどの帯域も自然に響くし、こんなにストレスを感じないで演奏したのは初めてです。」

 と最大の賛辞を頂戴します。そして、浅めの鍵盤や持つ手をホールドするグリップバンドについて説明を加えると、

紺野さん
すごい考えてあるのですね。このピアニカ。」
ハモンド
「えっ、ピアニカ?」
紺野さん
「ごめんなさい。メロディオンですよね。」
ハモンド
「そうなんですよ。どこへ行ってもピアニカって呼ばれてしまうのですよ。海外のアーティストからはメロディカって。世界初の鍵盤式ハーモニカはメロディオンなのに。」

 すると、楽屋に遊びに来ていたキーボーディストの倉田信雄さんが、

倉田さん
「そうそう、正しくは鍵盤ハーモニカって呼ぶんだよね。」

 と助け舟を出してくれる。

ハモンド
「しかし、鍵盤ハーモニカっていうのも学校で教材基準に導入されるときに当時の文部省が作った造語なんですよ。ハモンドオルガンは楽器名として世界的に認知されているのにメロディオンはかわいそうですよね。だから、誰にもピアニカって呼ばせないメロディオンを作ろうと思ってハモンド・スズキが企画したのがメロディオン44なのです。楽器名も製品名もメロディオン、とにかくメロディオンなんです。」

 と、熱くなっていると

一青さん
「なになに、怪獣の話…? メロディオン…。」

 と、一青窈さんが登場。そして、話の成り行きを理解すると、

一青さん
「そうなんだ、日本発…、世界初のを今日演奏したんだ紗衣ちゃんは。何かいつもよりも長いなって思ったんだけど。じゃあ、もっと宣伝すればよかったね。」

 と言って楽屋を後にする。
 今回はマイクでの集音でしたが、ラインでの演奏感もテストした後、製品化へのラストスパートに入ります。多くのミュージシャンの夢を実現させる楽器としてメロディオン44を送り出したく思っています。