ハモンド・スズキの日々是、口風琴 -きままにメロディオン-

ライブ告知板


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第14回「HAMMOND 44全国行脚」
 「ぬぅ と うーむぅ の 深呼吸 ライブ
2008年10月21日(火)
date 9月24日(水)/ place  もっきりや (金沢)
musicians 夏秋文彦(メロディオン・他)Yuko(パーカッション)ぬぅ(唄・他)

 NUU+UooMoo の2ndアルバム『うぅむぅぬぅむぅ*う』(逆から呼んでも『うぅむぅぬぅむぅ*う』)を片手に全国行脚中の達人・夏秋文彦さん。今回は北陸・金沢にお邪魔しました。


 Nuuさんの唄が加わったことにより音楽の幅がますます広がったUooMooのライブ、HAMMOND 44もツアーに同道して夏秋さんのメイン楽器として活躍中。「この楽器のくせもわかってきました。」と、この日使用するメロディオンはHAMMOND 44のみ。ラインとマイクのバランスも好みのポイントを見つけられ、達人はすでに新種のエレアコサウンドを手中にされたようです。


 今回のライブの面白いところは、Nuuさんがいろいろな楽器にもチャレンジしているところ。メロディオンだけでなくMYアンデスで参戦、イントロのソロを実に味のあるプレイで盛り上げて歌へと持っていくのです。自分で場を作って自分で拾っていく、歌うだけで終わらないところは只者ではありません。
 そして、もう一つ驚かされたのが口琴のアンサンブル。Yukoさんはフィリピンの口琴でベースのフレーズを奏で、ベトナムの口琴を持ったNuuさんとインドの口琴を持った夏秋さんがそれぞれのフレーズを重ねていきます。口琴の摩訶不思議なサウンドはテクノサウンドを聴くような錯覚を覚えますが、それぞれのフレーズは言葉の抑揚をリードの振動に乗せているのですね。ちなみにNuuさんは口琴で空腹を訴えているそうです。


 実に素朴なメロディオンの3重奏「3匹のウシガエル」、アンデスと唄が絶妙に絡み合う「考えるのやめた」、牧歌風のバラード「天泣」などがニューアルバムから演奏される。UooMooの魅力は素朴さの中にある音のきらめき、二人のイメージするサウンドの奥深さを楽しむことができる。一方、Nuuさんの唄は頭の中にあることをダイレクトに言葉にしたような唄であったり、詩の中に綴られた文字の美しさが伝わってくるよう歌であったり、言葉と文字を素直に音楽に変換している。それぞれの個性が重なり合った今回のアルバムはじわじわと体内に染みてくるような作品ばかりです。


 日本各地でHAMMOND 44のサウンドを広めていただいた夏秋文彦さん、10月25日(土)の楽器フェスティバルでは全国行脚で会得したHAMMOND 44のサウンドを披露していただきます。時間は13:40〜14:10と16:20〜16:50の2ステージです。勿論、アンデスもありです。是非皆様、新製品をお手に取られ、達人の妙技をご覧いただきたく思います。


第13回「嵐の中のHAMMOND 44 」
 けんばんハーモニカ オーケストラ「 P-ブロッ 」ライブ
2008年10月20日(月)
date 9月19日(金)/ place  門仲天井ホール (門前仲町)
musicians 野村誠、鈴木潤、しばてつ、吉森信、林加奈

 半年振りのP-ブロッのライブは台風接近中の週末であった。今年2月におこなわれた長崎でのスクールコンサートにお邪魔したとき、リーダーの野村誠さんから「9月のライブで44鍵って使うことできませんか、できれば5台。」と相談を受けた。そのときは、後半年あるから何とかできるだろう。と思い、二つ返事で了解していたのだが、9月になっても量産のサンプルができてこない。出来上がったのはライブ当日、開発担当者から手渡された5台を車に積み込んで門仲天井ホールへと駆け込んだのだった。


 夕方、会場に着くとメンバーたちは準備を終えてリハーサルを始めようとしているところ、何とか間に合った。5台のHAMMOND 44は各々に手渡され、思い思いの音が奏でられる。早速、使い始める野村さん、使い慣れた楽器と較べるように音を確認しているしばてつさん、フレキシブルマウスピースが気に入った潤さん、吉森さんはいつも使っているマウスピースをさす。加奈さんはすでに楽器と同化している。やはり、楽器、音に関する価値観は五者五様である。


 今回のライブはP-ブロッ傑作選シリーズの第2弾、野村さんの淡々としたMCで小品が矢継ぎ早に演奏されていく。1曲が3分ほどだからメンバーたちも楽器の持ち替えが大変そうである。グルーブのあるベースラインを奏でている世界指折りのバスケンハモニストの鈴木潤さんもHAMMOND 44に持ち替えて演奏されています。普段は一番短い楽器を持っているだけに44鍵がとても大きく見えます。


 音と絵にマルチな才能を発揮されている林加奈さん。この日も「雨ふりとさんぽ」で存在感のあるMCを披露される。彼女の真骨頂が見られたのは2部の「いかにしてカレー」、林加奈作曲の作品であるが楽譜があるわけではない。彼女の書いた絵をもとにメンバーたちが即興をしていく。5本のHAMMOND 44が思い思いの音を綴っていくのである。


 「もう少し感情を込めてMCできないの。」と注文を付けたのは吉森さん。「それなら、MCをみんなで回そう。」とマイクは野村さんから離れたのだが、野村さん以上に淡々と進行していったのは吉森さんだった。そして各々にマイクが回り作品が紹介される。楽曲紹介を通してメンバーたちの作品への思い、P-ブロッへの思いが語られる。遊び心の溢れる作品の中には鍵盤ハーモニカでしかできない主張があり、どんなに小さな作品でも音楽的に完結されている素晴らしいものばかりである。


 接近中の台風以上に目まぐるしく音楽を届けられた今回のライブ、ぶつけ本番でのHAMMOND 44デビューであったが、メンバーたちは素晴らしいアコースティックサウンドを届けてくれた。エレアコという部分がデフォルメされている中で、鍵盤ハーモニカ特有のアンサンブルの美しさを引き出していただくことができました。
「この後、イギリスに行って吹いてきます。」と言っていた野村さん、某クラッシック漫画のコンサートに出演される吉森さん、マルチな活動をされている林加奈さん、レゲエミュージシャンの鈴木潤さん、しばてつさんは「エフェクターをいろいろと試してみます。」とエレキサウンドに興味津々。次回P-ブロッのメンバーが終結するのは1月9日、そのときはHAMMOND 44がどのようなパフォーマンスを発揮されるか楽しみである。