date 3月26日(木)/ place 大阪 本願寺津村別院(北御堂)本堂
musicians 鍵ハモ隊 大友剛さんのライブで偶然知り合った相愛大学「鍵ハモ隊」の金城亜衣さんからコンサートの案内をいただき、本願寺津村別院へ伺いました。本堂でご本尊を背に始まろうとしているコンサートは厳粛な空気を醸し出し、凛とした緊張感を漂わせています。そして、鍵ハモ隊のメンバーたちが入場し、ご本尊に一礼されます。
コンサートの始まりは「恩徳讃」から。厳かな旋律が本堂に木霊します。そして、ヘンデルの「アラホーンパイプ」、ラヴェルの「弦楽四重奏曲」へとプログラムは進みます。7名のメンバーで奏でるアンサンブルは実に繊細で清らかな響き、クラッシックのプログラムも手伝ったのかアカデミックなサウンドとして伝えられます。そして、注目したいのはメンバーの殆どがトランペット型のマウスピースを使用していること。通常のマウスピースは唇をマウスピースの孔にあわせて緊張させますが、このタイプは自然な唇の形が保持できて息の流れが緩やかなこと。タンギングをするときに舌がマウスピースに触れないためアタックがソフトになります。だからアンサンブル全体が優しい響きとなっているのです。
また、選曲に合わせてバスメロディオンを増減させていることも見逃せません。マイクでバランスを取れば解消されることですが、アコースティック感を損なわれない演奏をされている姿勢には好感を覚えます。2〜3cmに満たないリード片の振動だけで音楽を伝える。これこそリードアンサンブルの原点です。曲調によっては二声に分かれ、アルトパートを支えるアレンジも見事なもの。大学生の編曲だからといって侮ることはできません。鍵盤ハーモニカの魅力を十分に伝えています。
「鍵ハモ隊」は相愛大学音楽学部創作演奏専攻の学生により、2004年に結成された鍵盤ハーモニカアンサンブルグループです。当然のことながら結成当時のメンバーは現在在籍してはいません。「もっと、演奏のクォリティーを高めたかったのですが・・・。」 と、終演後に話された金城さん。その言葉には先輩たちの築いた伝統の重みと、新たな歴史を重ねようとする進取の思いの狭間で、学生サークルを運営していく難しさを垣間見ました。しかし、過去や未来に束縛されることなく、今の輝きを大切にしていただきたいですね。
コンサートはガーシュインの「I GOT RHYTHM」で幕を閉じました。この演奏も圧巻、スピード感のある演奏を心に刻みメンバーたちは退場していくのでした。 今回、訪問して彼女たちの鍵盤ハーモニカで音楽に取り組む姿勢に感動を覚えました。数年前までは小学校で鍵盤ハーモニカを吹いていた子供たちが、鍵盤ハーモニカを教材から楽器へと昇華させてくれたこと。そして、その楽器で人々に感動を与えていただいていること。これらは現メンバーだけでなく、「鍵ハモ隊」を産み、育ててこられた卒業生、関係者の方々の努力の賜物と感謝いたします。今後も皆様の活動を応援させていただきます。 |








