date 5月19日(火)/
place 六本木スイートベージル STB 139
musicians KANKAWA a.k.a. Blue Smith
今回紹介するのはORGAN LOVE というイベントで演奏されたオルガニストKANKAWAさんのHAMMOND 44。驚くべきことに白鍵はブルー、黒鍵はアイボリーという代物、決してカラバリのプロトモデルとして制作したのではない。何故このようなHAMMOND 44が誕生したのかというと、昨年KANKAWAさんがBlue Smithを襲名したことに起因する。
昨年の秋、KANKAWAさんの事務所を訪ねたとき、「HAMMOND 44、これはいいな。以前、ニューヨークの街角でメロディオンを吹いたことがある。あっという間に人だかりだ。本当に素晴らしいパフォーマンスができる。そして、アンプにつなぐことで可能性が広がる。もはや、鍵盤ハーモニカとか、ピアニカとか、メロディオンという次元の楽器ではないね。」と、賞賛をいただいた。そして、「これは絶対に売れる楽器だ。世代に関係なくヒットする。」と、断言された。
このときのKANKAWAさんの意気込みに後押しされて制作したのが世界に一つのBlue Smithモデルだった。白鍵の樹脂で黒鍵を、A-34のカバーの樹脂で白鍵を、本体カバーはアルバムのリーフレットと同色を調合してBlue Smithのロゴをプリントした。そして、サイドはアイボリーのマーブル調に。この奇想天外な配色ではあるが、存在感を示すには十分すぎるものである。 「Blue Smithのステージには常に持っていくよ。」 と、力強く話されるKANKAWAさんには、鍵盤ハーモニカという既存の枠からHAMMOND 44を飛躍させる自信がみなぎっていた。
半年振りに再会したBlue Smithモデルの出力ジャックにはワイヤレスの装置が取り付けてあった。リハーサルのときは客席に下りて演奏してサウンドをチェックする。そして、ディレイの深さとリバーブの長さを決めるのだ。客観的に自分の出音を聞くことができる。
そして本番、KANKAWAさんはオルガンのイベントにも関わらず、HAMMOND 44でオープニングのソロを飾られた。その演奏はBlue Smithモデルをリスペクトされた最もブルージーな響きであった。オルガニストとして最高のブルースを贈ってくれたのである。