ハモンド・スズキの日々是、口風琴 -きままにメロディオン-

ライブ告知板


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第47回 鈴木大さん、「Spring Notes」
   iTunes Store音楽配信スタート
2010年3月31日(水)
 HAMMOND 44の詩人、鈴木大さんから春の便りが届きました。2010年は四季をテーマとした作品か゛iTunes Storeより配信されます。その第一弾となるのが『Spring Notes』、3月31日より配信スタートです。旬の素材を旬のままいただく。鈴木さんならではのお心遣いですね。是非、皆様のパソコンや携帯、音楽プレイヤーにダウンロードして、2010年の春を満喫してください。
1. Promising Spring
桜の花より淡い鍵盤ハーモニカのサウンドが降り注ぎます。そして水面に1枚、また1枚と音が広がっていく。まさに、「春爛漫」と感じさせてくれる1曲です。鍵盤ハーモニカの細やかなビブラートは春風のいたずら、軽快なピアノは穏やかな春の日差し、寒かった冬をすごした後だけに春を告げる便りはうれしいものです。
2. 朧月夜
誰もが聞いたことのある歌曲ですね。年を重ねるごとに味わいが深まるものです。忘れ去られていく日本の原風景が音で紡がれています。霞の向こうにある月は日々形を変えて現れます。しかし、いつ如何なるときも月は不変のもの。変化しているのは季節や環境、私たち自身です。朗々と歌う鍵盤ハーモニカが心に染みる今日この頃です。
3. ふたば
春風に誘われて芽吹く新たな生命のような力強さを感じさせてくれる1曲です。季節は巡るけれど2010年の春は1度限り、2度と来ない今のために喜びを歌いたいものです。やがてやって来る夏のために、力いっぱい春を生きていきましょう。


第46回 Great Melodion Player 鈴木潤さん
  DUB IT !!
2010年3月30日(火)
date 2月12日(金) / place 恵比寿 LIQUIDROOM
musician THE HEAVYMANNERS

 P-ブロッのバスメロ使いの鈴木潤さんが昨年より参加しているのがTHE HEAVYMANNERS、史上最強のレゲエ・ダブ・バンドだ。


 潤さんがレゲエピアニストとして活躍されていることは伺っていたが、今回はよりハードなバンドでの登場に内心驚かされたものだ。P-ブロッでお会いするときは中央の椅子に深々と腰掛けて穏やかな表情でバンドのグルーブを出しているのだが、この日の潤さんは厳しい眼光でキーボードの前に仁王立ち。激しいダブの揺れに身を預けてのバッキング。そして、メロディオンへと指を移す。
 この日のメロディオンはPRO-37v2、野太いリードサウンドをマイクで拾っている。ダブでのメロディープレイは音高の上下は少なく、ピンポイントをマイクで狙える。その分、ベースの超絶技巧が際立っている。


 また、深いリバーブを含む潤さんのリードサウンドはやわらかくホールを包み込む。強いビートと複雑に動くベースラインとは対照的に単調なフレーズを重ねていく。しかし、これほどまでにカッコいいメロディオンはないのである。トイ楽器としてではなく、キーボードとしてメロディオンを取り上げているスタンスの違いがサウンドに現れる。潤さんの吹きおろすリードサウンドはフェードアウトするまで色あせることがないのだ。
 今年、発売から50年目を迎えるメロディオン、50年前にこのような音楽シーンで活躍することは夢にも思わなかったことだ。アーティストたちの研鑽により今後も幅広い活躍の場を得られることを強く願っています。同時に、楽器としての進化、発展を心がけ、アーティストの心に響く楽器作りに邁進したく思います。


第45回 不思議な楽隊、シュトカプー
2010年3月3日(水)
date 2月6日(土) / place 茗荷谷 cafe Fuu
musician 高橋裕 (ギター) れいしう (うた) 岩原大輔 (パーカッション) 
    近藤治夫(バグパイプ・他) 赤羽美希 (メロディオン・アイリッシュハープ・他)

 「私、最近バンドに入ったんです。鍵ハモとアイリッシュハープで。」 と話し始めたのは、からめーる団の赤羽美希さん。彼女とバンドという言葉が結びつかなくて首をかしげると、「ちょっと変わった編成なんですけど、うたとギターとジャンベとバクパイプなんです。」 思いを巡らせると・・・、謎は深まるばかりだった。
 そして、彼女からシュトカプーのライブの案内が届いた。伺った先は茗荷谷のcaf_ Fuu。リハーサル真っ只中、ゆっくりとドアを開けた。


 お店の中はおもちゃ箱をひっくり返したようにいろいろな楽器が溢れている。共演される創作ユニット『カナリヤ』はフルートとアコーディオンの二人組み、シュトカプーと合体すると摩訶不思議な音空間が更に深みへと誘われていく。そして、赤羽さんの手元には本当におもちゃが並べられていた。


 赤羽さんがシュトカプーに加わったのは今年から。れいしうさんの歌と作曲家の高橋裕さんのギター、バグパイプやいろいろな笛を操る近藤治夫さん、そして、民族打楽器の岩原大輔さんがリズムを刻む。個々の役割が確立された編成に赤羽さんのアイリッシュハープやメロディオン、おもちゃ楽器が加わることで、メンバーたちの稼動範囲が広がっている。
 また、シュトカプーの音楽を特徴づけているのがエスニックなサウンドにのせて歌われているれいしうさんの美声。童謡のような視点で綴られた詞が染みるように歌われる。思いつくがままを歌にしたような赤羽さんの作品もエスニックなサウンドにのせられて味わいが増す。まるで鼻歌がオーケストラに変換されてしまったような不思議な気分である。


 今回、アイリッシュハープとともに活躍したのがハモンドBBとアンデスだった。ハモンドBBは言うまでもない、ギターの低音とジャンベやカホンに委ねられていたベースラインを膨らませるにはちょうど良いサウンドだ。リードの響きが周りの繊細なサウンドを消すことなく包んでいる。一方のアンデスは近藤さんの笛と絡むだけでなく、コードプレイで和声感を強調している。メロディー、リズム、ハーモニー。まさに、音楽の要素を漂泊しているのだ。
 目の前で繰り広げられているシュトカプーの音楽は本当に愉快で、あっという間に時間が過ぎてしまった。時につかみようがなく、時に深みにはまる、気まぐれな春風が通り過ぎていったようである。次回ライブは4月30日(金) 吉祥寺MANDA-LA2にておこなわれます。是非、シュトカプーの摩訶不思議な世界にお立ち寄りください。