ハモンド・スズキの日々是、口風琴 -きままにメロディオン-

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第49回 春爛漫 鍵ハモ女子活動中! 『関西編』
  ビジュアル
を大切にする系バンド 『ポロッコリー』
2010年4月14日(水)
date 4月11日(日) / place 栗東芸術文化会館さきら アトリウム
musician 岸本早耶香、栗山賀容子、樋口友佳子、ai

 元祖鍵ハモ女子と言えば相愛大学の「鍵ハモ隊」。そして、昨年そのOGたちがほうれん草を食べながら結成したのが「アンサンブルポロッコリー」。(何故ほうれん草なのかは謎である。)  ちなみに『ポロッコリー』とは、ピアノを楽しく弾く様子を表す擬音語「ポロンポロン」と「ブロッコリー」を合わせた造語である。そのような筋金入りの鍵ハモ女子たちの演奏が行われたのは栗東芸術文化会館さきらのロビーであった。


 天気予報では雨となるはずの日曜日であったが、メンバーたちの人徳か、ただの偶然なのか、桜満開の穏やかな休日となった。ロビーコンサート言っても小ホールのようなスペースで椅子が200席ほど用意されている。そして、その椅子もすぐに埋め尽くされてコンサートのオープニングを多くの人たちが楽しみに待っている。午後1時30分、メンバーが入場して、ヘンデルの「水上の音楽」からコンサートは始まった。



 彼女たちの愛器はHAMMOND 44、そして、プログラムによってはHAMMOND BB、HAMMOND 44 HYPER、ソプラノメロディオンを演奏する。HAMMOND 44の茶色のカバーにデコっているイニシャルも綺麗であるが、それ以上に注目したいのは彼女たちの衣装である。お揃いの模様の色違いの生地で作られていて、キャラクターに合わせたデザインとなっている。「ビジュアルを大切にする系バンド」と豪語するは伊達ではなさそうである。そして、ステージ上にはカラーリング豊かな譜面台、そして数々のマスコットたち。見ているだけで楽しい世界へと誘われていく。


 さて肝心な演奏は、というと・・・。それはもう鍵盤ハーモニカを知り尽くした見事なもの、ビジュアルどころのお話ではありません。4人編成で室内楽を奏でてしまう魔法の腕前というよりも、脅威のアレンジ力である。重音で吹くときに高音部が小さくなることを計算に入れた個々のパートの和声、同じ帯域で動いていても打ち消し合うことのない伴奏パート。8割がクラッシック中心のプログラムであっても誰一人として席を立とうとしないのは、音楽の完成度の高さに魅了されているからだろう。
 そして、今回演奏しているHAMMOND 44やBBのラインサウンドも彼女たちの音楽を後押ししている。豊かな音量のベースパート。HAMMOND 44は音の立ち上がりから残音まで、繊細な息による表現を余すことなく伝えている。妥協のない彼女たちの音楽表現がロビーいっぱいに広がっていくのでした。


 また、ポロッコリーの音楽を一層引き立てるのは、打楽器とバスマスターやトイピアノたち。鍵盤ハーモニカだけでは伝えきれないリズム感やフレーズを補っているのだ。特に教育楽器のバスマスターを個人として所有されているのは彼女たち以外にはいないだろう。(結成当時はHAMMOND BBは発売されていなかった。) それだけに彼女たちが低声部を重要視しているのが良く分かる。とにかく、自分たちが最高の音楽を奏でるために一切の妥協をしないのがアンサンブルポロッコリーなのである。
 1時間のプログラムを吹き抜けたポロッコリーを待っていたのは満場の拍手であった。予定外のアンコールに応える彼女たちはとても誇らしく、その音楽は暖かく心に残るものであった。鍵ハモ女子の先駆けとして益々の活躍を楽しみにしています。


第48回 春爛漫 鍵ハモ女子活動中! 『名古屋編』
   「Flying Doctor」
2010年4月14日(水)
date 4月4日(日) / place STARBUCKS COFFEE イオン熱田店
musician unoiyo(sop)、YUIPU(alto+vn)、chi-chan(alto)、CHIIKY(bass)

 名古屋地区で活動をしている鍵ハモ女子「Flying doctor」。その名の由来は「自家用機に乗って遠隔地へ行き治療をするお医者さん」のように、自分達も様々な場所に行き色々な人達と出逢い、自分達の音楽で、出逢った人たちをハッピーに、元気にしたい。という想いからつけられています。今回は彼女たちの演奏を聴きにイオン熱田店の中にあるSTARBUCKS COFFEEにお邪魔しました。


 音大出身の彼女たちが「場所を選ばず手軽に演奏を」、と思い立って選ばれたのが鍵盤ハーモニカ。最初はリコーダーと鍵盤ハーモニカなどでアンサンブルをしていたのですが、ある日CHIIKYがソプラノとかバスのメロディオンを見つけてきて鍵盤ハーモニカのアンサンブルへとたどり着いたのです。そして、作曲が専門のchi-chanが編曲をしてクラッシック、アニメ、ディズニー、タンゴ・・・など、Flying doctorはレパートリーを増やしてきたのでした。
 プログラムのスタートは「ルパン3世のテーマ」から。ベレー帽とめがねというキャラクターからは思いもよらぬステップ&アクション、unoiyoのソプラノメロディオンが木管楽器顔負けのパッセージを吹き抜ける。CHIIKYのバスメロディオンが放つグルーブにYUIPUとchi-chanのアルトが応える。結成から1年を満たないバンドとは思えないポテンシャルである。圧巻なのはYUIPUがバイオリンに持ち替えたときのバンドサウンドだ。リードとストリングスの音溶けが絶妙なのである。その心地好さに時間を忘れる。


 約30分のプログラムではあったが、1曲ごとのサイズが小さいためバリュー感溢れるステージである。そして、彼女たちのレパートリーの広さは世代を超えて共感を持たれている。子供のときに習った鍵盤ハーモニカ、同じ楽器ではあるが子供のときにはできなかった音楽が今ならできる。そして多くの人に聞いて欲しい。そのような思いが十分に伝わってくる。これからどのような音楽を鍵盤ハーモニカで演出していくのかとても楽しみである。
 出番の終わった彼女たちは荷物をまとめると、「これから鶴舞公演に行って、勝手にお花見ライブをやっちゃいます。」と、元気に飛び立っていった。満開の桜とともに奏でられる彼女たちの音楽はどれだけの幸せを運んだことだろうか。

次回、Flying doctorが発進するのは
  4/26 [MON]
  LIVE START 20:00 / LIVE CHARGE ¥1500
  KOKOPELLI Japan 藤が丘店
  http://www.kokopelli-japan.com/shop.htm

  5/9 [SUN]
  11:00〜,13:00〜,15:00〜
  明治村トリエンナーレ2010 『第3回 芸能・芸術祭』
  帝国ホテル中央玄関
お楽しみに。