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REPORT/吉田美奈子・河合代介 DUO2007/06/12

date
6月1日(金)
place
名古屋 ボトムライン
musician
吉田美奈子 (Vocal) 河合代介 (Hammond Organ)

 1年ぶりにお邪魔する吉田美奈子さんと河合代介さんとのデュオ、今回は東京、京都、名古屋の3都市公演の最終日となります。午後3時、京都でのステージを終えた二人は錦市場で見つけられたおいしいトマトをお土産に会場入りです。
 ステージに用意されたのはnewB-3とレスリー122XBが2台、突発的な事故に備えてレスリー3300をステージ袖に隠しておいたのですが、「これもつないじゃおうよ。」と探究心旺盛な河合さんの目に留まります。早速レスリー3300をセンターに配置してメインチャンネルのレスリーケーブルをY字に切り替えコネクトイン。122XBの中高音域を補う数値にEQを設定してややクリアなチューブモードに。「おぉー、まわってる、まわってるぅ。」左右のレスリーのうねりを対流させるように、センターの3300の高音域が上昇しています。「理屈では考えられないことがおこるから、レスリーは面白いね。」とゴージャスなサウンドに河合さんも満足な様子です。

※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。


 夕暮れの名古屋の街に心地よい初夏の風が吹き始めたころ、二人のステージがスタートします。美奈子さんの穏やかなMCの途切れた瞬間、河合さんのオルガンが響き始めます。ボーカル以外のすべてのサウンドを委ねられた河合さんのハモンドオルガン、ただの伴奏楽器ではありません。最もシンプルな編成でありながら、だれもを満足させるサウンドメイクと音楽表現。ミュージシャン、アーティストという言葉が軽々しく感じられる二人の存在はマエストロ。華美な装飾を剥ぎ取った美の真髄のみがあるのみです。


 ハモンドオルガンと絶妙なバランスの美奈子さんの歌声、あまりに見事な一体感は河合さんが美奈子さんの声部の倍音を下げることで生まれているのではないか、という疑念に駆られて本人に聞いてみると。
 「そこまでは意識してないですよ。美奈子さんの声に合う音作りはしていますが、そのポイントに入ってくるのは美奈子さんのほうなんです。気持ち良いポイントに入ってきて微妙に倍音をずらしていく。ハモンドオルガンにないポイントに入ってしまうと何ともいえない響きが生まれてくる。すごい人ですね。」と絶賛。この二人の間には特別な磁力が働いているのではないかと感心させられます。まさに、成るべくして成ったデュオです。
 そんな凡人の感動とは別の次元で歌い続ける吉田美奈子さん。「私は早く喋ることができないんです。河合さんのテンポについていくのが精一杯。」と言いながら、音符の中に文章を詰め込んだユーミンのナンバーを歌うのでした。そんなお茶目でキュートな一面も美奈子さんの魅力です。そして、圧巻なのはアンコールの「リバティー」。最後にこれを聴けただけでもう何も望みません。


 感動たっぷりの吉田美奈子さんと河合代介さんとのステージは、7月6・7日六本木STB139、8月25日池上本門寺にておこなわれます。是非、お越しください。


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