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REPORT/つるりんと愉快な仲間たち new B-3編2007/10/22

date
10月10日(水)
place
宮越屋珈琲 桑園店
musician
敦賀明子(or)、エリック・ジョンソン(g)、ビンス・エクター(dr)

 札幌に渡ったつるりん一座、本日のプレイスポットは宮越屋珈琲桑園店。とても美味しいコーヒーを入れてくれるお店です。店内はダークブラウンとベージュの落ち着いた空間。オーナーこだわりのオーディオから流れるのは勿論ジャズ。北海道の長い冬はカウンターに座ってゆっくり過ごすのもいいものですね。

※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。


 北海道ツアーに用意したのはnew B-3&122XB、伝統的なハモンドサウンドを届けます。「私のギグには松竹梅があって、梅はnord、竹はXK-3の上だけ、松はXK-EVOLUTIONなんです。勿論、常設してあるB-3も弾きますが状態は悪いんですよ。常にこんな音が鳴ってるんだ。ってイメージしながら、出ないところを使わないようにして弾いてるんですよ。そう思うと今回は特上ですね。XK-EVOLUTIONもいいと思っていたけど、new B-3は最高です。次からはこれでいきましょうよ。」と大はしゃぎのつるりんです。


 一足早い秋の終わりを感じる札幌の夜、外の寒さを打ち消すように満席の店内からは熱気が溢れています。「Meanie Queenie」からスタートしたライブは本場のテイストを余すことなく伝えます。札幌とニューヨークの気候が似ているからかエリックとビンスは絶好調、とても元気なサウンドでオルガンにからみます。
 CDのナンバーを中心に組まれたプログラムだけに途中のコマーシャルも饒舌。3枚のCDを並べて、「1枚目はニューヨークに渡ってひたすら夢中で取り組んだ作品、2枚目はニューヨークで活動してきたことをすべて注ぎ込んだ作品、これは全米のジャズチャート13位まで昇ったんですよ。そして、最新アルバムがこれ、日本だけの発売だからはっきり言って売れ線狙いです。」とセールストークもプロ並み。その売れ線の意図はタイトルチューンの「St. Louis Blues」にしっかりこめられていました。




date
10月11日(木)
place
ノボテル札幌
musician
敦賀明子(or)、エリック・ジョンソン(g)、ビンス・エクター(dr)

 札幌二晩目はノボルテ札幌、お洒落なホテルでの演奏です。ふかふかのカーペットの上を台車にのったnew B-3が進んでいると。大きなビニール袋を手にしたつるりん一座が登場。「100円ショップでお土産いっぱい買ってきました。ビンスなんか4,000円も使ってるんですよ。」 と苦笑い。ビンスを見ると得意げに袋から出したのは箸とわさび、よほど日本食が気に入ったのだろう、「Sushi Jingisukan verry good!」と満面の笑顔。すくにお腹が減ってしまうドラマーは、「ビンちゃん はらへった。」 と覚えたての日本語で愛嬌を振りまきます。


 昨夜に続き満席のホール、今夜は少しセレブな雰囲気の会場にふさわしくドレス姿のつるりんです。屈強なボディーガードを従えて入場した後はアルバムの収録曲を一通り披露。そして今夜はジミー・スミスファンのために「The Cat」を演奏。「このメンバーで演奏するのは初めてなんですよ。間違えたらかっこ悪いですね。」と言いながらもファンキーなオルガンプレイで会場を魅了します。
 「When Johnny Comes Marching Home」では流離うギタリスト、エリックが本領発揮。おもむろに立ち上がると場内を漂流、お客様の間を歩きながら演奏します。このまま外に出て行ってしまいそうなエリックに心配そうな視線を送るつるりんでした。


 二晩に渡って北の大地を熱狂させたつるりんと愉快な仲間たち、日本ツアーも千葉と甲府をのこすのみ。「いつもメンバーといい感じになってくるとツアーが終わっちゃうんですよね。もっと続けたいわ。」と祭りの終わりを惜しむようにつぶやきます。行く先々のライブスポットを満席にして聴衆を魅了してきたつるりんにその盛況ぶりについて問うと、「今までのオルガニストって自分が仕切るってオーラがビンビン出ているでしょう。常に自分が引っ張っているっていうか。私そういうのが苦手なんです。時には相手の演奏にのっかりながら、肩の力を抜いているのが良いんです。新しいタイプのオルガニストって言われるけど自分ではあまり意識していないんです。それから、ドクター(メニー・スミス)に『アキコは怒りが足らない』と言われるんですけど、私は怒る理由が無いんです。だから音に怒りを込めた表現ができない。彼らは人種差別とかの迫害を受けてきた、それも両親、祖先と深いものがある。そのようなものが根底にあって音にのせる。自分にはできないことです。」と真顔で答えられます。そして、「エリックもビンスも日本人が世界を救う。と言っているんです。日本人の礼節、慈愛、そんな精神があれば戦争はおこらないって。」と付け加えられる。
 そんな言葉を残して帰途についたつるりん、これからもニューヨークで慈愛のオルガンを響かせてくれることでしょう。


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