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REPORT/2007楽器フェア 爆音御免、だってハモンドですから2007/11/07

date
11月3日(土)
musician
小川文明(Hammond XK-3c)

 2007楽器フェア、ハモンドの目玉は滑り込み状態でデビューしたXK-3c。「どうしてc なのですか? 」と尋ねられるお客様も少なくありません。これはミディコントロール機能を搭載したためにつけられたネーミングです。ですから、XK-3bもXK-3aもなく、いきなりXK-3c、時期モデルはXK-3dなんてことは決してありませんね。
 さて、今回はこのXK-3cを多くの人に知っていただこうとハモンドでは2人のオルガニストにデモンストレーションをお願いいたしました。最初に登場したのはロックオルガン界のカリスマ・小川文明さんが文明流オルガン奏法のHOW TOを解説。楽譜や音源では分からないことっていっぱいありますよね。そんな悩みを解決できればと文明さんに一肌脱いでいただきました。(決して服を脱ぐわけではありません。)

※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。


 まずは挨拶代わりの1曲、ド派手なサウンドでオルガンを擦ります。今回はスクリーンで手元を見せちゃうオマケ付き。ドローバーのレジストレーション、レスリーの切り替え、そして擦りのお作法までがしっかり映されています。サービス精神たっぷりの文明さんは「おケツ弾き」までご披露され、スクリーンにはその全容が。やはり只者ではありません。あっという間に人垣ができてしまいます。


 オルガンならではのロングトーン、リズムバッキング、グリスのパフォーマンスなど、一通りのオルガン奏法(キーボードマガジン2007.7月号参照)をキース・エマーソンの物真似入りで解説実践された文明さん、お客様のリクエストもあって「蒼い影」を急遽レパートリーに組み入れてレスリーの切り替えポイントをアドバイス。もちろん、歌うことも忘れていません。そして、「そろそろあれいきましょうか。」と、「あれ」とはもちろんあれです、「アンデス」のことですね。「あれは今年の7月、すかんちと筋肉少女帯のライブのときでした。出来立てのアンデスを手にしたのがあまりにうれしくて、そのままステージで使ってしまいました。こんな風に。」と「フローラ」のフレーズを奏で、その後はなんと「パルナスの歌」を、それもシーケンスまで用意されていたのです。
 しかし、ここは関東、「パルナス」を知る人はほとんど無く、悲しいメロディーに只々唖然。一部関西人には大うけという奇妙な空気が流れます。
※「パルナス」とはモスクワの味というコピーで有名な関西のロシア風洋菓子の製造会社のことです。中村メイコとボニージャックスの歌ったCMソングは洋菓子とはかけ離れた悲しげな曲調で、1975年以前に生まれた関西人にとって忘れられないフレーズなのです。文明さんは「次はパルピロかな。」と言われますが…。(詳しくは「パルナス」で検索してください。)


 「パルナス」の後は翌日のセッティングのために来場されていた河合代介さんを呼び込んで「Got My Mojo Workin'」をいっしょに演奏、もちろんボーカル入りです。そして締めの1曲を擦りあげて喝采を浴びる文明さん、存在感のある音の塊にお客様たちはすっかり酔いしれています。演奏後、XK-3cとLeslie3300Wの印象を尋ねると、「年末の真心のツアー、これでいきたいですね。」と目を輝かされ、「ハモンドの歪を体験してしまうと、もう他所には…。」 本当にうれしい一言です。

date
11月4日(日)
musician
河合代介(Hammond XK-3c)


 翌日の最終日はXK-3cの監修をお願いした河合代介さんが製品の全容を解説されました。 河合さんがセッティングをしているとふらりと現れたのは金子雄太さん、新製品のチェックには余念がありません。お話の前は挨拶代わりの演奏、今回はロータリーシミュレータの進化を感じてもらうためにキーボードアンプから出た音をマイクで録ってLeslie2121から出力します。レスリースピーカーが無くてもそれなりの効果が得られることを強調します。そのあと、キークリック、パーカッションの改良点、チューブの実力を検証。XK-3cのパフォーマンスが赤裸々に解説されます。


 さすがに河合さんの解説に集まるお客様方、かなりマニアックな話題にも首を傾げません。感心されたり、納得されたり、ディープなハモンドファンの方々は前作との違いを肌で感じられているようです。
 この後、デモ演奏が終わったサックスの岡淳さんを呼び込んで「ザ・チャンプ」を演奏、今度はLeslie3300Wからのサウンドです。ロータリーシミュレータも良くできていますが、やはり本物にはかないません。箱内での音の反射もまろやかで、抜けの良いLeslie3300とは一味違うサウンドを醸し出しています。そして、スピーカーの前に立った岡さんを直撃するのはLeslie3300譲りのハイパワーサウンド、生音の岡さんは少しひるみながらも味のある乾いたサウンドで応戦されました。


 最後は愛弟子・市塚裕子さんとのデュオで「ジョージア」を。市塚さんが演奏しているのはハモンドがプロデュースしたセミアコースティックのメロディオン、ステージでのパフォーマンスを第一に企画されたものです。ディレイ、コーラスなどのエフェクトを用いて独特のリードサウンドを創造でき、オルガン同様の擦りも大丈夫、その上ブレスコントロールも可能という優れもの。そんな新製品を手にブルージーなリードサウンドを聴かせてくれる市塚さん、そのバックには河合師匠のnew C-3がよりブルージーなサウンドで演奏を支えていました。
 2日間に渡りおこないましたXK-3cのデモンストレーション、ご来場の皆様にはお楽しみいただけたでしょうか。少し音を出しすぎてしまい周りのブースにはご迷惑をおかけいたしましたが、ハモンドオルガンということでご容赦いただきありがとうございました。また、今回デビューしたXK-3cは河合さんのご協力をいただき、デフォルトのサウンドだけでも聴かせられるオルガンに仕上がりました。発売は12月5日です。ご来場いただけなかったお客様も是非、お近くのハモンドオルガン取扱店でご試奏いただきたく思います。


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