午後8時、ホールには今年精一杯がんばった人たちが2人の演奏を楽しみにしています。日本の誇る歌姫と孤高のオルガニストの演奏が1年の疲れを癒すのでしょうか、リラックスした雰囲気がホールを包みます。お客様とは対照的に張り詰めた緊張感の中で極限の音楽を奏でる二人、声とオルガンが交差したり離れたり縦横無尽に駆け巡ります。
「私は河合さんのハモンドオルガンが大好きなんです。皆さんハモンドオルガンって知っていますか。9本のバーで30,000ぐらいの音を作っているのよね。」
「いえ、2億5300万種類です。」
「えっ、そんなにも。」
「でも、それは組み合わせの種類で実際には200ぐらいかな。」
「人間の脳みそみたいなものかな。使う割合は。」
「・・・・・。」
なんて、茶目っ気たっぷりなMCを披露する美奈子さん。アグレッシブな演奏の後の軽い脱力、そんなギャップが次のナンバーを楽しみにさせます。