ハモンドオルガンプレイヤーの浅野仁さんのお店「Cyd」が営業を休止されるという案内をいただき、残すところ後3日という4月23日にお邪魔いたしました。
ところが、何度も足を運んだ新橋の路地ですが、いくら探しても「Cyd」が見つからない。ひょっとしてもう閉店してしまったのかと不安になったときに見つけたのが工事現場に張ってある「Cyd ⇒」の張り紙でした。東京オリンピック誘致に向けて整備されている環状2号線、その工事現場の向こうに見慣れた灯りがありました。
階段を昇ると浅野さんご夫妻が笑顔でお出迎え、「いやいや、大変なことになりましたよ。」と頭をかきながらハモンド談義に突入。しばらくすると次々にお客様が来られ、あっという間に身動きのできない店内となります。
1日3回演奏される浅野さんのハモンドオルガン、曲の合間には意味深な解説を交えながらユーモラスな時間が流れます。L型オルガンの愛らしいサウンドに包まれ古き良きアメリカに思いを馳せる。そんな穏やかな空間が「Cyd」でした。
「お店は無くなりますが、外での演奏は増えますよ。そのときは新しいオルガンも必要になるかも・・・。」 と笑いながら、「そうそう、東京電力の電気の資料館でも私の演奏が聴けるのですよ。つい先日レコーディングしたばかりです。」と話される。お店が無くなっても浅野さんの演奏が聴けなくなるわけではないことに微かな安心感を覚えます。また、どこかで浅野さんの笑顔と暖かいハモンドオルガンの響きに出会えることを楽しみにしています。





