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REPORT/つるりん、日本列島縦断ツアー2008/10/28

date
10月14日(火)
place Lounge
東京TUC
musician
敦賀明子(or)、エリック・ジョンソン(g)、
ルーディ・ペットチャウワー(dr)

※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

 今年もアルバム「NYC serenade」をリリースされた敦賀明子さん(以後、つるりん)が凱旋帰国。北海道公演こそ敦賀明子トリオのワンマンであるが、今回はジャズシンガーの安富祖貴子さんと日本列島を縦断する。それも安富祖さんの故郷の沖縄(石垣島を含む)までというから驚きである。


 つるりんを訪ねたのはツアー後半の東京TUC、今回のツアーではXK-3cを用意することができなくてXK-EVOLUTIONはXK-3仕様です。「大丈夫ですよ。XK-3も今回のツアーでセッティングも慣れました。どんな会場でももう心配ありません。」と出迎えてくれたつるりん。ニューヨークでも使っているというものの、今回のツアーのように会場の広さに翻弄されることは少ないのでしょう。ツアー前半は大小様々なお助けコールをいただいていたのですが、ツアー半ばからは音信不通。XK-3を手なずけていたのですね。


 つるりんの頼もしいボディーガード(バンドメンバーのことを彼女はこのように呼ぶ)は、お馴染みの流離うギタリスト、エリック・ジョンソンとベテランドラマーのルーディ・ペットチャウワー。ルーディのドラムはとても紳士的、オルガンの魅力を引き出すプレイが際立っている。リーダーのつるりんに合わせているのではなく、オルガンという楽器はこうあるべき。という彼の主張をたたいているのである。何気ないプレイの一つ一つがオルガニストをその気にさせている。すごい存在である。
 また、歌姫・安富祖貴子さんの存在も今回のツアーの楽しみの一つ。オルガンの音圧に負けることのない歌い手である。ドライブのかかった中低域の歌声はオルガンさながら、グイグイと背筋に伝わってきます。スタンダード中心のプログラムであるがミディアムテンポで押してくるアレンジも見事なもの。「ハーレムノクターン」「サマータイム」など新鮮な趣で楽しませてくれます。


 福岡公演にもお邪魔したのだが、その時つるりんはロニー・スミスとの思い出を語ってくれた。
「はじめてドクターにオルガンを教わりに行ったとき、彼は『映画に行こう』と映画館に向かったんです。何故映画なの・・・ と思ったけどついて行った。その帰り道に突然ステッキで通りすがりの家の窓をたたくのです。突然のことで驚いたけど、その家にはB-3があったんです。自分が弾いた後、『AKIKO弾いてみろ。』って言うんです。私も弾いてみたんだけどドクター同じ音が出ないんです。ショックでしたね。同じ楽器を弾いているのに。」
 そんなアメリカでの修行の中から現在のポジションを積み上げたつるりん、彼女が今回のツアーで得たものはサイドメンとしてのプロ意識ではなかろうか。安富祖さんの歌をしっかりと支えて、間奏のソロではボーカル以上のプレイを魅せる。対等のプレイではボーカルは引き立たないのである。数小節に集約しているサウンドのエネルギーがビンビンと伝わってくるのだ。本当に短いフレーズの中からでもハモンドオルガンを感じ取ることができる。
 来日のたびにステップアップしていくつるりん、彼女が世界のトッププレイヤーとして迎えられる日は遠くないだろう。


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