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REPORT/「大王」改め、「大魔王」 王子もびっくり、オルガン大忘年会2009/12/17

date
12月10日(木)
place
STAR EYES (名古屋)
musician
成瀬順一(Organ) 宮川純(Organ) 水野修平(Organ)
川野秀樹 (Guitar)  猿渡泰幸(Drums)

※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

 「この楽器は60年製のもので、とても柔らかな音がするのです。」と、紹介してくれたのは宮川純さん。彼のホームグランドとなる名古屋の老舗STAR EYESに愛器B-3は置かれている。ビブラートスイッチやドローバーのノブが丸みを帯びたレトロな味わいを醸し出している。大事に使われてきた美品である。今夜はそのオルガンを使ってオルガン大王とのオルガン忘年会が開かれるということで、名古屋に駆けつけた。


 「頭突きはいいけど、足はやめてくださいね。」と、演奏前の諸注意が伝達され、大王様のご発声でライブはスタートする。「えぶりばで、せい。いぇ〜!」ではなく、今夜は「乾杯!」である。そして、大王様からメンバーがそれぞれコールされる。大王様からマイクを引き継いだ水野さんが発したのは、「名古屋のオルガン大魔王、成瀬順一!・・・。」
 「いやいや、私もついに大魔王ですか・・・。」一人ぼやく大王様でした。


 トップを飾ったのは宮川純さん。多くのオルガニストが「顔で弾く」ように、愛器を奏でる宮川さんの表情はオルガニストそのもの。ドローバーサウンドと体が一体となり音を紡いでいく。そして、この後を宮川さんの師匠でもある水野修平さんがブレのない堅実なプレイで引き継いでいく。


 一方、本当に顔でオルガンを弾いてしまうのは、大魔王にしたてられた成瀬さんだ。繊細な宮川さんのオルガンに強烈な鞭を入れる。いきなり「アリゲーター・ブーガルー」からスタート、キックするようなベースラインにB-3は絶叫し、宮川さんも心配そうな表情で見守る。


 しかし、大王改め、大魔王にとって、この程度のことは挨拶のようなもの。この後、ご乱行はヒートアップ。人間レスリー、人間アリゲーター、金のしゃちほこ・・・、荒業の数々が炸裂するのであった。

◇ 人間レスリー

◇ 金のしゃちほこ

 そして、ご乱行のピークをむかえたのはセカンドセットの最後に演奏した「ザ・キャット」のときだった。禁を破って繰り出したのは足弾きとイナバウアー、ここまでくると最早誰にも止めることはできない。XK-EVOLUTIONを襲った悲劇を悼むより他はない。


 大魔王と化すまでエキサイトされた成瀬さん、体を張ってお客様を楽しませてくれました。会う度に、「もっとオルガンを盛り上げましょう。」と小声で呟き、真剣な視線をおくられる。そんな大王様の一面も忘れてはいけない。
 今回、オルガン大忘年会として3名のオルガニストが集った。それぞれ個々に活動していたオルガニストたちがひとつのステージを共にする。宮川純というプリンスの出現により名古屋のオルガン界が変わろうとしている。点から線へ、線から面へと、2010年名古屋のオルガン情勢から目を離すことはできないだろう。



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