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2009/12/25
date
12月22日(火)
place
中京大学文化市民会館 (名古屋)
※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
今回訪ねたのはBEGINの上地等さん。熱唱する栄昇さんのとなりでにこやかにピアノを弾かれているイメージが強いのだが、2009年から彼のセットにはハモンドXK-3cが加わった。そして、ハモンドのオルガンサウンドがBEGINの音楽に新風となって吹き始めたのである。
とある楽器ショップでXK-3cと出会い、そのオルガンサウンドに惚れ込まれた上地さん。購入後は自宅でサウンドメイクに没頭する・・・、というほどのオルガン熱に感染。今回のツアーにはLeslie2101mk2を導入してオルガンサウンドに更なる磨きをかけられている。とことんシンプルな上地さんのセットには確固たる原音しか寄せ付けていない。その中にハモンドオルガンが受け入れられたことは本当に喜ばしいことである。
「このレスリーは本当にすごいですよ。踏み込んだときにバリッと割れるような歪み、気持ちいいポイントで泣いてくれますね。」と、「涙そうそう」のイントロを弾かれているピアニストとは思えない無骨なコメントまでいただいてしまいました。
今宵の名古屋は熱狂的なBEGINファンで埋め尽くされる。ご年配の方も多いのだが、スタンディングを厭わない。舞い、踊り、囃したて、歌う。大衆芸能の本場、名古屋の底力を実感させられる。はるか遠い石垣の島歌にすべてをまかせ、陶酔していくのだ。
BEGINの音楽の中には石垣の魂が宿っている。歌に生きる力が込められている。怒りも喜びも、すべてを込めて熱唱する栄昇さん。それは黒人たちが築き上げたブルースに相通じるものがある。そして、陽気な旋法の中に込められた喜怒哀楽、それを後押しするのはオルガンサウンドが似合っている。優しくそよぐ風のような上地さんのオルガンであるが、その音が運ぶいろいろな思いはホールいっぱいに浸透していく。「イヤサッサ・イヤサッサ」の掛け声が木霊し、拍手と指笛の鳴り止まないホール。多くの心にBEGINの魂が宿り、感動的な一夜をともにできたことを心より感謝いたします。
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