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2010/4/16
date
2月17日(水)
place
南青山 Body & Soul
musician
Tommy Campbell(Drums)、高内"HARU"春彦(Guitar)、河合 代介(Hammond Organ)
※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
シンプルなサウンドであるが、プレイヤー個々のオリジナリティーが現れるのがハモンドオルガンである。たとえ同じ楽器を弾こうとも、誰一人同じサウンドにならないのが不思議であり、奥深いものだ。仕事柄いろいろなプレイヤーのオルガンを聴かせていただくことは大変幸せなことである。しかし、素晴らしいサウンドの数々に出会うとサウンドの本質を見失ってしまうことが時々ある。そのようなときに迎えてくれるのが河合代介さんだ。
本日のライブはTommyとHARUさんとのオルガントリオ、いたってシンプルな編成である。マイクを必要としないライブスペースは素の音を聴くことができる。本日の河合さんの相棒はPorta B-3mk2とLeslie122、河合さんが拘り抜いて誕生したハモンドサウンドをビンテージのレスリースピーカーが鳴らす。
Tommyとのデュオからライブはスタートした。黄金のレジストレーションと言われる下3本のドローバーサウンドがホールに広がる。Tommyにとっても理想のオルガンサウンドなのだろう。笑顔が交わされる。
デュオでたっぷりと楽しんだ後、HARUさんが加わりトリオでの演奏となる。ふと気づくと河合さんのレスリーが回っていない。今まで心地好く聴いてきた音はビブラート&コーラスだけのPorta B-3mk2本来の音だったのである。ロックのステージでは当たり前のように回転しているレスリーであるが、ビブラート&コーラスだけでも柔らかな揺らぎが作られている。そして、エクスプレッションを踏み込むとブローしていく。
HARUさんのギターはいつ聴いても抜群のドライブ感である。今まで豊穣なサウンドを楽しんでいたかのような河合さんのオルガンにスピード感が加わる。そして、最高のテンションに達したとき、レスリーも回転を始める。しかし、それも一瞬のこと、打ち寄せた波がひくように回転が止むのだ。
この後、ゲストボーカルのYURIさんを加えて賑やかなステージになる。最後は遊びに来られたTOKUさんのフリューゲルが加わりヒートアップする。しかし、どれだけステージ上の音が増えても河合さんのプレイはぶれることがない。出るときは出る、退くときは退く。ただこれだけのことであるが、退いたときでも(レスリーを回さなくても)エクスプレッションのペダルワークひとつで存在感を保っている。虎視眈々と獲物を狙う獣のような気配を感じさせている。
ライブが終わりを待つまでもなく河合さんのサウンドに脳内が染められていく。最後にたどり着くサウンドはフルドローバーのレスリーファーストであろうが、そこに到達するまでのプロセスをゆっくりと堪能させていただいた。素朴な原音の響きだからこそ時間をかけて楽しめる。そんな原点を思い出させていただきました。
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