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2010/12/8
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スズキ楽器グループの中でHAMMONDを海外に輸出しているのがスズキ楽器貿易。そこには、ハーモニカやハモンドオルガンのプレイヤーが時々遊びに来られます。そこでは工場を見学されたり、従業員たちに演奏を聞かせてくれたり、アットホームな交友が生まれています。今回はこの秋来社されたお客様を紹介いたします。
■ 9月15日(水) 晴れ
この日訪れたのはUSA ゴスペル界の重鎮、モーゼス・タイソンさん。毎週CATVでハモンドオルガンを演奏されており、自身のレーベルを持たれているゴスペルプレイヤーです。今回の来日は演奏活動ではなく、現在演奏されているB-3mk2のふるさとでHAMMONDのオーナーと会うのが目的と言うのだから嬉しい限りです。
鈴木会長の案内で工場見学をされた後、展示してあるHAMMOND 44を見つけると、「この楽器は私も演奏していますよ。USAでは日本のようにメロディオンが普及していないから、CATVの番組やコンサートの後は『その楽器は何だ。』という質問ばかりです。素晴らしい楽器だから全米、全世界に広まるでしょう。」と述べられる。そして、その日のアフターファイブコンサートでもHAMMOND 44の素晴らしい音色が聞かされた。
日本ではゴスペル教会こそ少ないですが、音楽としてのゴスペルは大人気ですね。この日のアフターファイブも作業服姿の従業員が集まってモーゼスのゴスペルオルガンを聴かせていただきました。ジャズオルガンとは一味違ったフルドローバーの力強いサウンド。スクリーンミュージックで流れているソウルフルでお洒落なゴスペルだけではなく、魂を揺すぶるような力強い響きと体内の血流が波打つようなグルーブ。モーゼスが全霊を傾けて奏でるオルガンは歓喜と希望が降り注がれるように、エネルギッシュなサウンドで従業員たちに明日への活力を与えてくれたのです。
■ 11月1日(月) 晴れ
この日は何故なのかトリプルブッキング。プライベートで日本に立ち寄られたジョン・ハモンドさん、日本ツアーを終えて帰国前の敦賀明子さん。そして、これもまた関西からの帰路に立ち寄られた田中光栄さん。何の脈絡もなく集まった3人にアフターファイブコンサートをお願いしてしまったのはスズキ楽器貿易の北米担当者だった。
ジョン・ハモンドさんはショービジネスの表舞台に出てくることは少ないが、フランクフルトメッセでは25年、ナムショーでもレギュラーのように演奏されているエンドーサーである。今回も鈴木会長に唯会いたいという一念で来日された律儀なお人柄です。
派手さこそないがベーシックな彼のオルガンプレイは聴く人に安心感を与えてくれます。セラピストの術中に入っていくかのように、仕事を終えた従業員たちの心を癒してくれました。
ハーモニカの田中光栄さんも日本だけでなく、世界各国にスズキのハーモニカを広めていただいています。USA 最大のハーモニカのコンベンションSPAH でもスズキハーモニカを持ってタワー・オブ・パワーのロジャー・スミスさんと競演。「彼のハーモニカは素晴らしい。」とロジャーを唸らせた実力の持ち主です。
「えっ、今日弾くのですか。」と半ば驚いてオルガンに座ったのは敦賀さんだった。本来の目的はエンジニアたちとの情報交換のために遊びに来たのだったが、そのままアフターファイブコンサートに突入してしまったのだ。
しかし、「HAMMONDには日ごろからお世話になっていますし、私のオルガンで皆さんが喜んでいただけるのなら喜んで。」と本場ニューヨーク仕込みのジャズオルガンを披露していただきました。
田中光栄さんもニューヨークで彼女のステージに上がったことがあり息もぴったり。トゥーツ・シールマンスの「ブルーゼット」をバッチリとキメられる。
バラエティーに富んだミュージシャンが集まったこの日のスズキ楽器。アフターファイブコンサートはいつも以上に大盛況。中でも相好を崩して楽しまれていたのは鈴木会長です。アットホームな社風だけに人の和を大切にされているのが心情。この日も3人に代わる代わる声を掛け、ニューヨークで孤軍奮闘されているやまとなでしこにエールを送っていました。
さて、この冬はどのようなプレイヤーが遊びに来てくれるのでしょうか。私たちはプレイヤーの皆さんが製品に生命を与えてくれることに日々感謝いたしております。そして、お聴かせいただいたサウンドを誇りに精進していきたく思います。
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