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トーンチャイム・ベルハーモニー

Chime Music
第36号 2009年7月25日

トンチャイムの特徴 (4)

特徴の活用
 実際にチャイムの特徴を具体的に活用するための方法として、幾つか例をあげておきます。まだ他にも多々考えられますのでいろいろお試しください。

A)演奏面では(1)で触れたように、音の減衰の問題がこの楽器の決め手になります。残したい音、残したくない音、減衰の遅い低音、速い高音、それらを的確に判断して実践しないと、せっかくのチャイムの特徴が泣きます。発音だけでなくどこで止めるかが大問題なのです。(その判断はもちろん耳でするわけですが、そこまで聴く余裕がなかったら、エンピツで止める個所を書き込んでおくのも一策です)
 例えばどうやってテンポを保つか、拍子とリズムの関係が理解できているか、などということは、音楽の普遍的条件(すなわちチャイムに限ったことではありません)ですから省きます。ただ演奏方法の制約(テンポが速いと同時もしくは連続して使えるのは2音どまりとか)のために、テンポの僅かな違いが命取りになることもあるので、メトロノームを使ったほうが安全です。(絶対テンポ感の自信─たとえば♪=120と126の差がわかるとか─があれば別ですが......)

B)編曲についても、チャイムの特徴を前提にしたものでないと、演奏が困難であったり労多くして功少ない辛いものになります。音の減衰度を無視するとたいへんなことになりますし、テンポの限界は演奏者の人数によることが多く、下手をすると演奏不可能もしくは単に音を並べただけで終わってしまいます。たとえば低音のこまかな動きなどは、よほど大きなチャイムの操作に慣れていないと音になりませんし、その上2音の速い連続など一人では不可能ですから、かなりの人手が必要です。
 チャイムでの難易度は他の楽器とかなり違います。どういうことが効果的でどういうことが逆効果になるかという心得が必要です。音を並べただけの演奏が音楽にならないのと同じように、音を埋めただけの編曲も音楽になりません。主旋律が行方不明になるのも、演奏者の責任だけではなく編曲のせいであることも、なきにしもあらずです。

 要するにチャイムの最大の特徴は、「聴く耳を持たなければ成り立たない楽器」ということです。実はこれはチャイムに限らずすべての楽器の演奏に共通することであるにも拘らず、演奏すると聴けない聴こうとすると手が止まってしまう、と言って嘆く人が多勢います。でもチャイムの操作は決して難しいものではありませんから、その分だけ聴くほうにまわせる筈です。チャイムの演奏をきっかけにして「聴く」という難問を解決して、「聴いているつもり」を本当の「聴く」にしたいと思います。

 「聴く」と「聞こえる」はまるで別ものですが、たいへん混同しやすいものでもあります。いちばん大きな違いは、「聴く」と音の動きを目だけではなく耳でも捉えることができるので記憶に残ります。一方「聞こえる」ほうは、間違えたり抜けたりすると「ちがうっ」と教えてくれることはあっても、すべて事後報告にとどまります。もちろん個人差はあるので、一度「聴く」だけですむ場合と何度もかかる場合といろいろですが、「聴いています」と「聞こえています」は別ものです。そして「聞こえる」ではなく「聴く」ことを知ったときに、はじめて本当の音楽が生まれる筈です。
(終)



掲示板
トーンチャイム コンサート

日時 10月18日 (日) 2Q時開場 2時半開演
出演 チャイム ミント(埼玉県・小川町)
会場 太宰府会館ホール
福岡県太宰府市宰府3-2-3(太宰府駅前)
TEL 092-918-8700

鵠沼めぐみルーテル教会 秋のコンサート

日時 2009年6月27日(土)
出演 ティンカーベル クワイア
会場 鵠沼めぐみルーテル教会
神奈川県藤沢市鵠沼松が岡1-1-6(江ノ島電鉄鵠沼下車)
TEL 0466-50-2400




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原稿募集
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〆きりは、9月20日原稿到着分まで。次号発行は、2009年10月25日を予定しております。
宛 先 株式会社鈴木楽器製作所 トーンチャイム係
〒430-0852 浜松市中区領家2-25-12
 TEL 053-461-2325 FAX 053-463-5858