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トーンチャイム・ベルハーモニー

Chime Music
第32号 2008年7月25日

初めてのトーンチャイム(8)

  もちろん音楽は演奏者自身のものでもありますが、同時に誰かに聴いてもらうものでもあるのです。画や小説は、作品をこっそりしまっておく事もできますけれど、音はそういうわけにはいきません。聴き手(他人の耳)の存在が最初から組み込まれている宿命を負っています。そこで聴き手になるべく迷惑をかけぬよう(?!)練習するわけですが、いざ本番となるといろいろ珍事がおこります。

本番とは
本番だからといって、何も特別なことではありません。「特別なことにしない」のが難しいだけです。本番も練習も、音楽自体は何も変わらないはず。変わるとすれば、演奏者の精神状態だけです。といってもドキドキしたり舞い上がったりするのを止める方法とか特効薬とかはありません。自分で自分をマインドコントロールするしかないのです。ではどうすればいいのでしょう。

準備ということ
準備万端整えて本番に臨んだとしても、何が起こるかわからないのが演奏です。それにそもそも完璧な準備など可能なのでしょうか。「練習ではうまくいったのに、本番はメタメタだった」という話もよく聞きます。でもほんとうにうまくいったのでしょうか。早い話が1回目も3回目もまったく同じようにうまくいったのか。本番は1回こっきりですから、1回目でも10回目でも同じように実力が発揮できなければ、あてにはなりません。また当然ステージ上と練習場とでは音の聞こえ方が変わります。ここで役に立つのが「空耳」です。練習の時にお互いの音をしっかり確認しておくと、ステージでも同じように聞こえます。いざ本番という時になって真剣に聴こうとすると、満足に聞こえなかったり、逆に今まで気がつかなかった対旋律が聞こえたりして慌てます。
もちろん難所が難所のままで本番に臨んだら、こわいに決まっています。「賭け」は厳禁。もっともスリルがお好きなら………。

最大の敵
考えてみると、本番の最大の敵は「まちがえたり、つっかえたりしたらどうしよう」「ほかのメンバーに迷惑かけたくない」すなわち「みっともないことはしたくない」なのです。チャイムのありがたい点は、ミスしても、ご本人が自己申告(顔を赤くしたり苦笑したり)しなければ、犯人はわかりっこないことです。ミスよりもそこで立ち止まってしまって、再起不能、そのままご臨終というほうが被害甚大、ミスしてもそのまま続行する練習もたくさんしておきましょう。

最大の味方
その敵と戦うより、その敵を無視してしまうほうが手っ取りばやいのではありませんか。無視するには、もっとたいせつな事に集中するのが一番簡単な方法です。しかしこれとて本番で初めて集中しようとしても無理な相談、人間は本来7割が目、3割が耳で生活しているそうですが、耳の割合をもっとふやそうと思ったら、「みっともないこと」など考えるひまはありません。練習の時に、本気で音楽の事を考えていますか。そして自分の担当のみに集中するのは、音楽のための集中ではない事に気がついていますか。

 とどのつまりは、ふだんどういう練習をしているか、ということが、本番ではっきりわかります。しかしどんなに猛練習しても、やっぱり本番では何が起こるかわかりません。そうです、音楽は「一期一会」成功も、失敗も、一回こっきり。同じCDでも聴く度に感動の度合いや質が変わるように、その1回を大事にしたいものです。



 第13回 ジャンボリー より (6月27日・ルーテル市ヶ谷センター)

毎年みなさんの演奏が素晴らしくなっていくのに驚いています。すっかり聴きいってしまいました。ステージでは,いつもにこやかに と思うのですが,弛緩した口角を上げるのはむつかしく………。
思わぬ失敗もありましたけれど,みなさまの拍手に励まされました。他のチームの演奏を聴いて「今度はこんな曲をしてみたい!」という意欲も湧いてきました。
今年はなんとビゼーの名曲2曲に挑戦,持ちかえや強弱と課題が盛り沢山。でも「楽しみましょう」の一言で一安心。当日はみなさんのパワーをいただき,どうやら無事。これからおばあさんになっても元気でつづけられたら最高です。
同じ楽器なのに,チームによって音色が違うのに気がつきました。また小人数の巧みな技術にも,目をうばわれました。次への挑戦へ夢がふくらみます。
すばらしい競演のすてきな時間。私たちも急に一人出演できなくなり,指揮者なしの演奏となりましたが,無事に終えることができました。また1年後の競演をたのしみに………。
何度目かの参加ですが,独特の雰囲気にいつも緊張してしまいます。参加する度にメンバーの構成が少し変わるので,その度に不安を感じます。
音量のコントロールが上手なチームに感心しました。またメロディラインがはっきりしている演奏はすばらしいと思いました。発音の仕方,音の処理,毎回レベルアップを感じます。チャイムは奥が深い! ただ音を埋めるだけではだめなのですね。
あまり馴染がない曲は,はっきりメロディがつかめないと,聴いていて不安になります。
観て聴いて,一年に一度お目にかかれる顔,顔,顔。情報交換ができるのもうれしいです。チャイムの可能性に,また一年チャレンジしたいと思います。
一回目で全員エンジン全開,ということの難しさを痛感しました。個人差がかなりあります。でもこれも,これからの練習の一つの目標になりそうです。
またまた今年も危ない橋を渡ってしまいました。毎年「今年こそは!」と思っているのに………。もしかしたら,このドキドキ感が快感でやめられないのかもしれません。12歳から73歳までの年の差チームですが,来年は更にチビッコを入れて,日本一の年の差チームでまたまたがんばってみます。
トレモロの技法には本当に感心しました。昨年は「ふざけているわけではなさそうだけど……」とちょっと心配になりましたが。ただ使い過ぎると逆効果では?
初参加でトップバッターだったのでとても緊張しました。みなさんの演奏を聴いて,チャイムの振り方,アーティキュレーションなど,課題が多いことを痛感しました。
チャイムの音色をもっと素敵にするために,もっと打ち方を勉強しよう,という目標で,来年を目指すつもりです。いろいろな演奏を聴くことがてきた,楽しい一日でした。




日本チャイム・ミュージック協会案内
1989年情報交換の場として設立、年4回会報と季刊『Chime Music』を一緒にお届けしています。
チャイム関連の諸問題(技術面から編曲法にいたるまで)の無用な試行錯誤を防ぎたい、というのが主旨です。市販されていないチャイム用編曲の無料送付も、(条件つきながら)行っています。入会ご希望の方はご案内をお送りしますのでハガキでお申込み下さい。

宛 先 〒171-0041 東京都豊島区千川1-27-18 日本チャイム・ミュージック協会

原稿募集
トーンチャイムに関するいろいろな情報やコンサート日程、メンバーの募集など… お寄せ下さい。
〆きりは、2008年9月20日原稿到着分まで。次号発行は、2008年10月25日を予定しております。
宛 先 株式会社鈴木楽器製作所 トーンチャイム係
〒430-0852 浜松市中区領家2-25-12
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