10ホールズでは、
曲から見て4度上のキーのハーモニカを使用する
(=ハーモニカから見て、5度上のキーの曲を演奏する)事がよくあります。
(これを「2ndポジション」と言います。)
この事により、曲と同じキーのハーモニカでは出せない、「ブルーノート」が得られ、10ホールズならではのブルージーなフレイジングが可能になるのです。
この場合、移動ドで考えると、通常の「ソ」の音が「ド」に変わります。
↓曲と同じキーのハーモニカで吹く場合
| 穴番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
| 吹く |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
| 吸う |
レ |
ソ |
シ |
レ |
ファ |
ラ |
シ |
レ |
ファ |
ラ |
5度上の音(ソ)が、主音(ド)になるので、
| 穴番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
| 吹く |
ファ |
ラ |
ド |
ファ |
ラ |
ド |
ファ |
ラ |
ド |
ファ |
| 吸う |
ソ |
ド |
ミ |
ソ |
シ♭ |
レ |
ミ |
ソ |
シ♭ |
レ |
このようになります。
|
この時、シが、シ♭(♭7th)になってしまいます。
・
レギュラーチューニング(C調)で、2番穴のドからスケールを吹いた時の音(mp3形式:76KB)
♭7thは、ブルーノートであり、ブルージーなフレイズにはとても重要な音です。
ですが、カントリー、ポップス、ジャズなどのメロディを演奏するとき、「シ」の音(

7th)も非常に多く出てきます。
2ndポジションのフィーリングで、このような曲を演奏する事を可能にするため、この5番穴と、9番穴の吸い音を、調律で半音上げ、
2ndポジションにおける「
7th」を出せるようにチューニングされたものが、プレイヤーの中で広まりました。
これが、「カントリーチューニング」、または「7thチューニング」と呼ばれるものです。
実音で表記するとこのようになります。
| 穴番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
| 吹く |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
ミ |
ソ |
ド |
| 吸う |
レ |
ソ |
シ |
レ |
ファ# |
ラ |
シ |
レ |
ファ# |
ラ |
|
・
カントリーチューニング(C調)で、スケールを吹いた時の音(mp3形式:76KB)
ちなみに、7thチューニングでも、5番穴ではベンドをする事により、♭7thの音を出す事が出来ます。
(ベンドでは、同じ穴の吹き吸いの、間の音を出す事が出来る。)
また9番穴では、実はレギュラーチューニングでも、吹音をベンドする事で_7thの音を出す事ができ、カントリーチューニングにすると♭7thが出せなくなってしまうので、9番穴はそのままで、5番穴だけを調律する方も多くいます。
最後に、カントリーチューニングのハーモニカで吹いた曲を聴いてください。楽譜もあります。
ちなみに、曲はG調子、使用ハーモニカはC調のカントリーチューニングです。
「主人は冷たき土の中に」
お手本(mp3形式:908K) 伴奏(mp3形式:908KB)
楽譜(PDF形式:24KB)