当時は鍵盤ハーモニカ「メロディオン」も含めて、新機種及びモデルチェンジで商品開発に追われていた。
と言うよりも、どんな商品でも、音が良く特徴があればまだかなり売れた時代でもあった。
その中で吹奏鍵盤楽器としてハーモニカの様なリードを題材とした「鍵盤ハーモニカ」があるならば、笛を題材とした「鍵盤笛」があっても良いんじゃないかと思ったのがアンデスを商品化する最初の取っ掛かりである。頭を絞って考えたようなアイディアではなく、鍵盤ハーモニカの開発に携わっていれば自然と沸いてくるようなアイディアのひとつであったような感じだった。でもアイディアの後、それからが大変であった。
経済学を少しかじっただけで、工学関係は全然知識もなくただ好きなだけでこの道に入った私では余分な汗も、涙も出た。
鍵盤で笛の音を出すものと言えば、当然「パイプオルガン」をイメージするが、それをどの様にコンパクト化して人の息でも吹けるような楽器に仕上げるかが課題であった。
構造を詳しく語ってもピンとこないと思われるので、簡単に一言で説明すると、パンフルートに鍵盤を付けた物、って云ったら分かっていただけると思う。
笛は開管と閉管の2種類があるが、閉管を利用した。これは同じ音程の音を出すのに閉管は開管の約1/2の長さで済む為であるが、音色も開管と違ったものと成るので設計としては非常に迷うところであったが、アンデスの独特の音色はこの閉管の為でもあろうと思われる。

当時は「ついに完成やったーー!!」と思いきや、