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メロディオン活用例
ケンハモ活用研究会(音楽づくりでの活用例をご提案)
アドリブを楽しもう!
監修上野原市立上野原小学校教諭 和智 宏樹 先生
メロディオンの特性
  • 簡単に音を出すことができ、音の高さ・動きを視覚的にとらえられるので、多くの子が同じように楽しめる
  • 教師の演奏する音を視覚的にとらえられる

 

 

[低・中・高学年用]まねっこ遊び ~ドリア旋法のまとまりを感じよう~

もほうを通して、フレーズのまとまりをつかみ、音楽づくりに生かすための土台をつくる。

  • これまでに経験しておくことは?
    鍵盤ハーモニカの基本奏法、3連符のリズムパターンが表現できること
  • こんな学習とつながる!
    様々な音階を使った即興表現

 

 

活動の流れ

先生が吹く旋律をまねする。

 

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ワンポイントアドバイス
  • はじめはドリア旋法の中心となるレやラの音を1音のみ使い1小節のまねがいいと思います。1音だけでもリズムを工夫するだけで楽しめます。子ども達が慣れてきたら、ソ・シ・ミなどの音を増やしたり、まねするフレーズを2小節に増やしたりしてみましょう。
  • 教師が子ども達に鍵盤が見えるように持って弾くと、苦手な子も教師の手をたよりに楽しむことができます。

 

 

2友達の吹く旋律をまねする

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POINT
レかラは必ず入れるようにしましょう。

 

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ワンポイントアドバイス
  • リーダーを初めてする子ども達はとても不安です。しかし、子どもの出した音(例えば1音の全音符など単純なフレーズでも)を先生が「いい音だね」「いいリズムだね」評価することで自信がつくようになります。
  • 先生の声かけは自信をもたせることと、今後の表現のヒントになると思います。先生の声かけを聞いて「ぼくも1音で表現してみよう」「私は2音使ってリズムも工夫してみようかな」自分が表現する時のイメージをもつことができるようになります。

 

 

 

[高学年用]ジャズの雰囲気を感じて、アドリブを楽しもう

ドリア旋法を使ってジャズのアドリブ(即興表現)を楽しむ。

  • これまでに経験しておくことは?
    鍵盤ハーモニカの基本奏法、3連符のリズムパターン
  • こんな学習とつながる!
    決められた音階、音楽の雰囲気を感じながらの即興表現

 

 

メロディオンの特性
  • 簡単に音を出すことができ、音の高さ・動きを視覚的にとらえられるので、多くの子が同じように楽しめる
  • リコーダーに比べ音域が広いので、様々な音域を使って表現を工夫できる。

 

 

活動の流れ

1伴奏音源を作る。

 

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POINT
活動を発展させることを視野に入れ、子ども達も演奏できるように簡略化した伴奏型にすると良いでしょう。

 

2伴奏に合わせてアドリブ演奏をする。
前項でやったまねっこ遊びをヒントに、子ども達が4小節のふしを即興的に表現する。

 

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ワンポイントアドバイス
  • まねっこ遊びの時と同様に、ラやレを基本にし、1音など少ない音だけでも良いことを伝えると、自信をもって取り組めると思います。
  • 子ども達の演奏を具体的に評価することで、次の活動のヒントにできると思います。

 

3友達の演奏を参考にして、自分のアドリブに生かす。

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ワンポイントアドバイス
友だちの演奏をヒントに工夫する前に、子どもたちから出された意見を参考に一度みんなで確認する時間をとります。演奏を聴いたり先生の説明を聴いたりするだけでは理解できない子には実際に弾いて確認することでその子の表現ができるようになります。

 

 

メロディオンの特性
  • 簡単に音を出すことができる(指一本でも音が出せる)
  • 音の高さ・動きを視覚的にとらえられるので多くの子が同じように楽しめる

 

 

[中学年用]問いと答えを意識して、即興表現を楽しもう

音楽の問いと答え(繰り返し・長い音と短い音)を楽しむ

  • これまでに経験しておくことは?
    鍵盤ハーモニカの基本奏法
    音楽の問いと答え
  • こんな学習とつながる!
    音楽の仕組みを生かしたふしづくり

 

 

活動の流れ

先生が吹く旋律をまねする。

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POINT
最後はドになるようにします。最初からド・レ・ミの3つを使わず、少ない音や長い音から慣らしていきましょう。

 

2「問い」と「答え」のルールを確認する。

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→ 何名かを指名し、繰り返しおこなう

 

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3班ごとに試し、発表する。

 

 

POINT
  • 伴奏を流すことで拍に乗りながら気持ちよく演奏できると思います。私の授業では、直前に扱った教材「歌のにじ」(教芸4年)の最後の4小節を伴奏用に切り取り、使いました。
  • 今回は、音の長さのみに注目しましたが、旋律の上行下行を取り入れるなど、いろいろな応用、発展ができると思います。

PRODUCTS 登場楽器のご紹介
メロディオンアルト