ポリフォニックシンセサイザーSyn

オルガンと違い、音色の時間的変化を意図的に設定できるシンセサイザーは、1970年代に和音が演奏できるまで進化しました。

本機ではシンセサイザーの各パラメーターをドローバーに割り当てています。昔のハモンドシンセサイザー102200さながらに、セッティングを数値で表すことができます。

このポリフォニックシンセサイザーは「2オシレーター」、「ローパスフィルター(エンベロープ付き)」、「音量エンベロープ」で構成されています。

■ 好みの音色(レジストレーション)をつくる

[OSCILLATOR WAVEFORM]ボタンでオシレーターの波形を選択し、ドローバーを操作して好みの音色をつくります。

OSCILLATOR WAVEFORM

波形

弱い奇数倍音を持つ三角波

偶数および奇数倍音を持つノコギリ波

強い奇数倍音を持つ矩形波

可変パルス幅のパルス波

カテゴリー

ドローバー

機能

サブオシレーター

Osc 2Pitch

(三角波/ノコギリ波/矩形波の場合)

サブオシレーターのピッチ(音の高さ)を調節します。

0:発音しない、1~3:徐々にずれる、4~8:半音から1オクターブの範囲で変化

(パルス波の場合)

パルス幅を調節します。

0(50%)~4(約75%)~8(約98%)

フィルター

Cutoff

フィルターのカットオフ周波数を調節します。高域成分を抑えることで音の明暗が変化します。

Resonance

カットオフ周波数付近の強調度を調節します。強調するとクセのある音色になります。

フィルターエンベロープ

EG Amt

フィルターEG(エンベロープジェネレーター)によるカットオフ周波数の変化量を調節します。

Fil-Atk

鍵盤を押してからEG Amtの設定値(フィルターが開く)までの時間を調節します。

Fil-Dcy

EG Amtの設定値からフィルターが閉じるまでの時間を調節します。

音量エンベロープ

Amp-Atk

鍵盤を押してから音が立ち上がるまでの時間を調節します。

Amp-Dcy

音が立ち上がってから消えるまでの時間を調節します。

Amp-Rel

鍵盤を離してから音が消えるまでの時間を調節します。

Tips

• ドローバーの調節は滑らかに変化します。8段階ではありません。

• ドローバーの操作方向を上下反転できます()。反転した場合、ドローバーレジストレーション()も上下が逆になります。

フィルター

フィルターエンベロープ

音量エンベロープ

主なドローバーレジストレーション

Mellow Pad

Resonance & Sweep

■ エフェクトをかける

ディレイビブラート&ワウワウ/PWM

音にディレイビブラートやワウワウ/PWM効果(オシレーターやフィルターの周期的な変調)を加えます。

VIBRATO & CHORUS

機能

ランプ

[ON]ボタン

ディレイビブラートやワウワウ/PWM効果をオン/オフにします。

点灯: オン

消灯: オフ

[MODE]ボタン

効果とその深さを切り替えます。

数値が大きいほど効果が深くなります。

V1~V3: ディレイビブラート

C1~C3: ワウワウ/PWM

Tips

• C1~C3の効果は、選択しているオシレーターの波形により異なります。

三角波/ノコギリ波/矩形波: ワウワウ効果(打鍵から間をおいてカットオフ周波数に作用)

パルス波: PWM効果(パルス幅に作用)

コーラス

音に空間的な揺らぎと広がりを加えます。

CHORUS

機能

ランプ

[ON]ボタン

コーラス効果をオン/オフにします。

点灯: オン

消灯: オフ

[CHORUS]つまみ

コーラス効果(ピッチ変調)の深さを調節します。

右に回すほど効果が深くなります。   

ディレイ/リバーブ

ディレイは音を繰り返す効果(山びこ効果)を加えます。

リバーブは旧来の電気楽器のスプリングリバーブ(バネの残響音)を模した効果を加えます。

DELAY/REVERB

機能

ランプ

[ON]ボタン

ディレイ/リバーブ効果をオン/オフにします。

点灯: オン

消灯: オフ

[DELAY/REVERB]つまみ

ディレイ/リバーブ効果の深さを調節します。

中央から左に回すほどディレイ効果が深くなり、右に回すほどリバーブ効果が深くなります。