ストリングスアンサンブルEns

1970年代に弦楽合奏の代用として使われた電子楽器です。独特の透明感と揺らぎのある音色が好まれ、ジャズからロックまで幅広く使われました。オシレーターとモジュレーションエフェクトによるサウンドは古く感じられるかもしれませんが、現代の音楽では特徴として認知されています。

本機はストリングスに加え、人の声を模したヒューマンボイスも搭載しています。

■ 好みの音色(レジストレーション)をつくる

ドローバーを引き出して好みの音色をつくります。各ドローバーは以下のように機能します。

ドローバー

機能

左7本(Male 16′、Strings 16′、Male 8′、Female 8′、Strings 8′、Female 4′、Strings 4′)

電子オルガン同様に、各波形を足していきます。

右2本(Attack、Release)

音量エンベロープのアタックとリリースを調節します。

アタック: 鍵盤を押してから音が立ち上がるまでの時間

リリース: 鍵盤を離してから音が消えるまでの時間

Tips

• AttackおよびReleaseの調節は滑らかに変化します。8段階ではありません。

• ドローバーの操作方向を上下反転できます()。反転した場合、ドローバーレジストレーション()も上下が逆になります。

主なドローバーレジストレーション

Strings Octave Unison

Male & Female Choir

■ エフェクトをかける

楽器タイプEnsは以下のエフェクトに対応しています。

エフェクト

機能

参照ページ

ビブラート

音にビブラート効果(電気的な揺らぎ)を加えます。

コーラス

音に空間的な揺らぎと広がりを加えます。

ディレイ/リバーブ

ディレイは音を繰り返す効果(山びこ効果)を加えます。

リバーブは旧来の電気楽器のスプリングリバーブ(バネの残響音)を模した効果を加えます。