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鍵盤ハーモニカの始まり

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昭和30年代当時、小学校での音楽教育はオルガンの他はハーモニカを使った授業が中心でした。しかし、オルガンは音階学習には最適ですが、生徒全員が使えるほどの数を用意することはできませんでした。またハーモニカは安価でしたが、先生が生徒に音階を教えるのに指導上の限界がありました。そこで鈴木楽器製作所創業者、鈴木萬司は、音階学習に最適な教材として、ハーモニカのように生徒全員が持つことができる鍵盤楽器を目指し、昭和36年、鍵盤ハーモニカ第一号となる「スーパー34」を開発。しかし普及活動は順調とは程遠く、鈴木は製品の改良・改善を行いながらも、全国で様々な講習会を行うと同時に文部省へも精力的に働きかけを行いました。やがてそんな悪戦苦闘の普及活動が実を結びはじめ、昭和42年に文部省が制定した、各学校に基礎的に必要とされる教材の品目と学校規模に応じて整備すべき数量を示した「教材基準」に、鍵盤ハーモニカが位置づけられたことで、多くの子どもたちに演奏されるようになっていきました。
現在ではプロのミュージシャンやバンドシーンなどでも活躍する楽器としてメロディオンは多くのユーザーに愛される、世代を問わないブランドへと成長しています。