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はじめよう!楽しい大正琴

大正琴はこんな楽器です

大正琴の絃について

 

大正琴の絃について

 

大正琴は左手で音階ボタンを押さえ、右手のピックで絃を弾いて演奏する楽器です。第一~第三絃は同じ音、第四絃はそれよりも1オクターブ低い音、第五絃はさらに1オクターブ低い音になっています。

 

 

大正琴の絃について

 

 

 

大正琴の音階ボタンと音域

大正琴の音階ボタンは27個あり2オクターブの音域を演奏できます。黒いボタンがピアノの黒鍵にあたり、白いボタンが白鍵にあたります。音階ボタンに記された数字が大正琴の特長で、専用の数字譜を用いることで、どなたも簡単に演奏を楽しむことができます。

 

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※黒の音符は第一絃~第三絃の音域を、ブルーの音符は第四絃の音域です。

 

 

調絃について

各絃の解放音

大正琴は演奏の前に必ず調絃をしましょう。調絃は、各絃とも全て開放(ボタンを押さえない)状態で行います。絃巻きは時計回りに回すと音程が上がり、反時計回りに回すと下がります。
※スズキ大正琴チューナーST300s(以下チューナー)等を用いると調絃がより容易にできます。

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調絃のしかた

1. 第一絃を「ソ(g1)」の音に合わせます。
ピックで第一絃をはじき、第一絃が「g1」の音になるよう、絃巻1を回して音を調節します。

2. 第二絃、第三絃を第一絃と同じ音に合わせます。
第二絃・第三絃をピックではじき、第一絃と同じ音になるよう、それぞれ絃巻2、絃巻3で調節します。第一絃の音と比較しながら音を合わせます。

3. 第四絃を第一絃~第三絃よりも1オクターブ(8度)低い音に合わせます。
第四絃をピックではじき、第一絃~第三絃より「1オクターブ低いソ(g)」になるよう、絃巻4で調節します。

4. 第五絃(ベース絃)を第四絃よりも1オクターブ(8度)低い音に合わせます。
第五絃をピックではじき、第四絃よりさらに1オクターブ低い音になるよう、絃巻5で調節します。ただし第五絃は曲目などに応じで示した範囲内で調節していただけます。



 

音階ボタンが示す数字と数字譜で簡単に演奏できます

数字譜について

大正琴の楽譜は「数字譜」と言い「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」はすべて下の通りの数字で表します。この数字は大正琴の音階ボタンに記してある数字と同じ音を表しています。

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音符と休符は下表のようになっています。下表では1(ド)の音で記入してあります。
大正琴の音階ボタンを、楽譜に書いてある数字通りに、左の手で押さえ、右のピックで絃をはじくと曲を演奏できます。

 

四分音符を1拍と数えた場合の表

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補足)数字譜には♭の表記がなく、全て♯におきかえます。

 

 

奏法と記号

taishogoto_08大正琴は、音階ボタンの数字を譜に書いてあるとおりに押して、ピックで絃をはじいて曲を弾きます。絃をはじく方向は原則として手前から向こう側「A」です。曲によっては「B」のように向こうから手前に弾く「かえし弾き」という弾き方をすることがあり、楽譜では「V」で表します。その他の記号については以下を参考にしてください。


 

かえし弾きの例

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2の音で2拍目に2回(22という音)、3拍目、4拍目に1回ずつかえし弾きをおこないます。

 

 

その他の記号例

 

taishogoto_10① 反復記号
② クレッシェンド(だんだん強く)
③ タイ(同音をつないでのばす)
④トレモロ(AとBを早く繰り返して弾く)
⑤ 反復記号(①までもどり、繰り返して弾く)
⑥ 第五絃を弾く
⑦ デクレッシェンド(だんだん弱く)

 
 

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音楽教育と大正琴

2002年度から全国の中学校で和楽器を活用した音楽教育が始まり、音楽教育に大正琴が加わりました。実は、大正琴は音楽教育にたいへん適した楽器なのです。大正琴の楽譜は数字で表された「数字譜」を用います。大正琴のキーには、数字がかかれています。つまり大正琴の演奏は、数字譜に書かれた数字のキーを押しながら、絃を弾くだけで、誰もがすぐにメロディを奏でることができる楽器なのです。音符に苦手意識のある方は多いと思いますが、数字譜ならスムーズに演奏に入っていくことができます。演奏法は非常に用意ながら、方角はもとより、洋楽、歌謡曲、演歌などあらゆる音楽を演奏することができる、すぐれた楽器です。小さく簡単な構造でありながらも、子どもから大人までが存分に演奏を楽しめる奥深さも大正琴の魅力です。このような特長から、大正琴は音楽教育に適した楽器と言えるでしょう。

 

 

音感教育にも

意外かもしれませんが、音感教育にとって大切な時期を迎える児童の教育楽器としても、大正琴は最適なのです。キーを押し、絃をはじくだけで音が出る、という特長を生かせば、遊びと音楽が自然に融合し、音に馴染み、そして音楽が好きになる、という音楽教育への移行ができます。キーを押すというシンプルな遊びの中から自然に生まれる音感と、音楽が好きになるという大切な感情がごく自然に生まれてきます。キーを押したり、絃をはじいたり、指先を使った単純な動作は、子どもたちが大好きな動作です。大好きなことをしているうちに、自然に親しむことができる楽器として、大正琴は最適と言えるでしょう。アコースティックなサウンドも、耳にやさしく子どもたちにとっても親しみやすいものです。

 

 

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