ホーム > お知らせ > スズキメロディオン初号機「スーパー34」がみつかりました!
スズキメロディオン初号機「スーパー34」がみつかりました!

かねてより探しておりましたメロディオン初号機「スーパー34」がみつかりましたことをご報告いたします。

■発見の経緯
弊社の子会社である「ユニバース精機株式会社」の社員が、弊社がスーパー34を探していることをインターネットニュースで知り、同社の社内を確認したところ発見に至りました。

このスーパー34は、同社で働いていた元社員Kさん(現在74歳、2008年に60歳で退職)が、自宅にあったものを20年程前に同社へ持ち込み保管されていたものでした。
Kさん本人に確認したところ、Kさんのお父様と鈴木萬司(鈴木楽器創業者)とは旧知の仲で、お父様が鈴木本人から貰い、自宅で保管していたものだったということでした。自宅よりも会社で保管した方が良いと判断し、同社へ寄贈したそうです。

Kさんは1964年、16歳で鈴木楽器に入社し木工部門に配属され、実際にスーパー34の本体に使われていた木製部品を加工していたそうです。この作業を2年程行ったが、以降他モデルへと切り替わったとの証言から、スーパー34は1961年に誕生し、5年間ほど製造していたことも新たに分かりました。

今回の捜索にあたって、ニュースや記事で取り上げてくださいました報道関係の皆様、またその報道をご覧になって、旧メロディオンをお譲りくださいました皆様に心より感謝申し上げます。

皆様よりお譲りいただきました旧メロディオンはスーパー34ではありませんでしたが、いずれも1960年代~1970年代の古いモデルで、その10数年の間にもマイナーチェンジを繰り返し行っていたことを確認できました。お客様や先生方のご意見を製品に反映し改良を重ねていくという弊社の姿勢は、脈々と引き継がれてきたものであることを過去の製品の中に見ることができ、大変貴重な資料となりました。

■今後
みつかったスーパー34はマウスピースの一部が無く、出ない音もありますが、楽器もケースもきれいな状態です。皆様よりお譲りいただきました旧メロディオンと共に、70周年を迎える2023年に、弊社1階にて展示を予定しております。管理体制を整え厳重に保管して参ります。

 

 

<これまでの経緯>
「スーパー34」は弊社鍵盤ハーモニカ「メロディオン」初号機であり、弊社が教育楽器メーカーとして成長するきっかけとなった記念となるモデルですが、弊社での保管品がありませんでした。2023年に創立70周年を迎えるにあたり、その節目の年に「スーパー34」を展示・保管したいと考え、2022年7月より、譲っていただける方を探していました。