OM-108は現在も人気の高い旧モデルOM-36/84(1984年発売)の音や機能を再現することを目指しました。これら旧機種ではdim 7thコードをdiminishedと呼んでいたため、OM-108もdiminishedは4声コードである dim 7thコードが発音されます。
かつ、以下の仕様になっています。
①4声コード(7th、Major 7th、minor 7th、diminished)の5度音程は発音しません。(取扱説明書)
②コード音およびストラムプレートは、F#以上でオクターブ下に折り返して発音します。(取扱説明書)
以上を踏まえた例として、
4声コードCdimの構成音「ド(ルート音)・ミ♭(短3度)・ソ♭(減5度)・シ♭♭/ラ(減7度)」の「ソ♭(減5度)」が発音せず(上記①)、さらに「シ♭♭/ラ」が1オクターブ下に折り返されるため(上記②)、構成音が「ラ・ド・ミ♭」となり、結果としてAdimが再生されます。
このように、特にdimは結果としてマイナー6(m6)コードになったり、音の折り返しにより3半音下のルート音のdimコードに聴こえたりすることがありますが、オムニコードの特長の1つと捉えていただければと思います。
なお、dimコード実音(3声コード)を演奏されたい場合は、3半音上(コードボタンでは3つ左)のdimを押さえることで、演奏可能になります。
例:Cdimを演奏されたい場合はE♭dim(構成音「ソ♭・レ♭♭/ド・ミ♭」)を演奏
オムニコードのコードボタンは左右に完全5度跳躍するよう規則的に和音が並んでいますので、他のdimコード(3声コード)演奏の際も同様の動き(3半音上/3つ左 のコードのdim)にて演奏ください。