トレモロクロマチックハーモニカは、名前の通りトレモロ音で演奏できるクロマチックハーモニカです。滑らかな吹き口とスムーズな動きのレバー、なだらかな曲線を描く美しいフォルム、そしてダブルリードが醸し出すトレモロ音。特にシャンソンやミュゼット、日本の童謡などを雰囲気たっぷりに演奏していただけます。演奏法は従来のスライド式クロマチックハーモニカと同様です。
スライド式クロマチックハーモニカを演奏している方なら一度はこう考えると思います。
「このハーモニカでトレモロの音が出たらなぁ・・・」と。
そんな願いをカタチにしたいと思い開発したのがトレモロクロマチックハーモニカSCT-128です。
ここでは楽器の構造を解説しながら、誕生までの開発秘話を紹介させていただきます。
トレモロクロマチックハーモニカの開発にあたっては、1つ難しい点がありました。トレモロを安定してきれいな音で出すには、2枚のリードを別々の仕切られた空間で発音させなければなりません。また、スライド式クロマチックを2つ重ねた形でトレモロにすると、無骨に大きくなり演奏性が悪くなってしまいます。
そこで重要視したのは、単音スライド式クロマチックと変わらない操作性〈コンパクトさ、吹き易さ〉で美しいトレモロ音色を実現することです。
大きさやスライドの問題から上下に重ねることはせず、前後にトレモロリードをつなげました。しかし、そのままではリードが緩衝してトレモロが安定しません。そこでリードを真っ直ぐ縦にではなく、斜めに配置しながら基音リードとトレモロリードの笛室を仕切るようにしました。
しかし、このハーモニカの斬新さと新たな価値の創造のために全員が一丸となり、金型担当者から「何とかして作ってみせる」という力強い言葉をもらい、無事成功することができました。
こうしてできあがったトレモロクロマチックハーモニカはピアノの様な特長的な形をしています。それはトレモロを安定させるために、基音リードとトレモロリードを可能な限り近づける必要があったからです。無駄なデザインは何ひとつなく、すべてこの音を創り出すために必然的にできたデザインなのです。意味のある形だからこそ、より美しいのではないかと思います。
トレモロクロマチックハーモニカ SCT-128は、やや高価と思われるかもしれませんが、生産が難しく、大変な手間がかかっています。皆様にこのハーモニカをぜひ使ってもらいたい、という気持ちを優先した価格となっております。
トレモロクロマチックハーモニカを使って演奏すれば、目立つこと間違いありません!
ハーモニカはどこでも演奏することができる楽器です。ライブハウスや路上、または公園やカラオケBOXなど、どこにでも連れ出してどんどん演奏を楽しんでください。
音域 | 16穴 64音 c~d4 スライド式クロマチック |
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材質 | 真鍮+クロームメッキカバー ABSボディ |
寸法 | 195×80×30mm |
重量 | 417g |
付属品 | EVAケース |
曲名:SCT-128’s Theme
作曲・演奏:Maki Yamaguchi
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1. SAKURA WALTZ
(作曲・演奏:Mr.Jean LABRE)
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2. JANINE
(作曲:Mr.Albert RAISNER 演奏:Mr.Jean LABRE)
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