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打楽器活用例
アフリカンダンスとジャンベワークショップ
監修三浦みどり先生
アフリカンダンスとジャンベ体験
アフリカンダンスとジャンベ体験

叩ける子も叩けない子も、笑顔で参加-これこそが音楽科が求める姿だと、授業者として嬉しい思いでいっぱいでした。ワークショップをやって分かったことは、子どもたちに機会を用意し、それを最大限に有効にするために、道具を準備することが大切だということです。そうすれば、子どもの中からチャレンジする気持ちが自然と生まれてくることでした。導いてくれる人がいて、目の前に使っていい楽器があったら、子どもは誰に言われなくてもやってみるでしょう。

 

内容

講師

シルヴィア・スーマさん

アメリカのワシントンDCで活躍するダンサー、振付師、教育者。シンシナティ―大学で幼児教育を学ぶ。その後、西アフリカ舞踊を勉強し、ダンスのテクニックとソロ、パフォーマンス、ドラムと歌を習得。Coyaba Dance Theataer  を設立しギニアやセネガルの伝統舞踊をはじめ、アフリカの豊かな文化を体験するダンスクラス、ワークショップ、パフォーマンスを各国で行っている。

ニ・テテ・ボーイさん

ガーナ出身のパーカッショニスト。ガーナの太鼓パンログを作る家に生まれ、5歳から叩いていていた。2004年に来日し、「世界ウルルン滞在記」に出演したり、ドラムやガーナぼ文化について伝える活動をしている。20年以上日本で活動している。

 

参加者

小坪小学校4学年児童(50人)

楽器

ジャンベ、ドゥンドゥン、パンログ

 

活動

 

1

kuku』ギニアのリズムとダンス。豊漁や豊かさをお祝いするリズム。
2 3つのリズムを重ねる。「パッパラッパッパ パンパパパン」の合図で、始まりと終わりを伝えるルールを理解し、ドラマーの指示で全員が叩く。
3

kuku』のダンスの振り付けを練習。5種類の振り付けを覚える。(二人ペアの振り付けもあり)

ドラマーの合図で始まりと終わりのタイミングを決めるルールは、リズムと同じ。

4

全員でダンスをした後、全員が輪になって、その輪の中で一人ずつダンスをする。(ソロ。希望者のみ)

5

最後に、ドラマーに感謝の意を伝える。(心・相手・大地)

心 :右手を握り、自分の胸を叩く

相手:手のひらを上にして重ね、両手を叩く

大地:右手で床を触る

6

太鼓やガーナの言葉についての説明

パンログのつくりや音の出し方

ガーナでのあいさつについて

おはよう :オジコー

ありがとう:オイワラドン


所感

『小学校学習指導要領音楽編』での音楽科の目標には、次の通りである。

 

「表現及び鑑賞の活動をとして、音楽的な見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を育成することを目指す。

(1)曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに、表したい音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。

(2)音楽表現を工夫することや、音楽を味わって聴くことができるようにする。

(3)音楽活動の楽しさを体験することを通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感情を育むとともに、音楽に親しむ態度を養い、豊かな情操を培う。(小学校学習指導要領音楽編より)

 

 ワークショップを通して思うことは、音楽科の目標を網羅している活動であったことだ。

例えば、【活動】1の活動は、目標(1)の「表したい音 楽表現をするために必要な技能を身に付ける」を学習している。シルヴィア・スーマさんから習ったリズムをその場で習得し、全員がジャンベを叩く中、合図のリズムを聴き取りスパっと終わる。そのような集団での演奏をするには、4年生として最高の集中力を必要とする。そして、それが体験でき達児童は、演奏の気持ちよさを感じていただろう。また、叩く表現をするということは、自分を解放し体を動かすことを示さなければならない。

【活動】4の活動は、目標(3)の「音楽を愛好する心情と音楽に対する感情を育むとともに、音楽に親しむ態度を養い」を学習している。現代の子どもたちの課題ともいえる「進んで何かをしようとする力」が必要である。普段の授業では、挙手すらままならず、ともすれば1時間中言葉を発することがないような児童が、『二人ならいける!』と言って友だちを誘って中央でダンスをしている。このような姿を引き出したワークショップは、今まで見たことがないともいえる。これは、太鼓をたたく心地よさ、皆でたたく心地よさ、集中力が生み出すクラスが一つにまとまった状況、間違えても楽しさを優先していい心地よさなどが、児童の姿を引き出しているように思う。

【活動】6の活動は、4年生の他教科の国際社会の理解に繋がっている。アフリカの歴史である奴隷制度や差別の問題に気づく児童も少なくなかった。

 

 

 

PRODUCTS 登場楽器のご紹介
ジャンベ
トゥボロ