ブラス本体の剛性と重量がリードの振動を余すことなく伝えるためクリアで重量感のある音を生み出します。
またパワフルでダイナミクスが広いリードによって、もう一息盛り上がりたいというところで吹き負けることなく、粘りのある吹き応えが得られます。
Fabulous10HOLESは一般的な平均律モデル「F-20E」と伝統の純正律モデル「F-20J」も取り揃えています。
F-20E:平均律で調律されているため、どの様なポジション奏法でも使用することができ、現在では一般的な調律となっています。F-20J以外のスズキ10ホールハーモニカは、すべて平均律です。
F-20J:ハーモニカの特長は和音での演奏ができることにあります。そしてこの和音は純正律に調律することで、より濁りの無い美しい響きとなります。昔の10ホールズはこの純正律が用いられており、今でも伝統的なブルース奏者は純正律モデルを使用することが多いです。
例:CのF-20JはセカンドポジションでG調の楽曲で使用され、G調に純正調律されています。
音域 | 10穴 20音 |
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材質 | 真鍮+銀鍍金カバー 真鍮+銀鍍金ボディ |
調子 | G・A・B♭・C・D |
寸法 | 100×27×20mm |
重量 | 157g |
付属品 | ABSケース |
備考 | 純正律 |
どこまでも突き抜けてゆくほどにドライブする重厚なサウンド!
痛快!弱音時でも安定した鳴りはその完成度を物語る。贅沢な真鍮ボディーだから良い音がする、という単純なものではない。
入念に練り上げられた絶妙なリード設計と精度がその全てのカギを握っている。間違いなく世界で一番「音圧」を感じるハーモニカ!
「渋い音」のハーモニカはいくらでもある。僕が求めていたものは「想像を超える」ハーモニカだったんだ、と今わかった。
「Fabulousのよさを語る ~田中光栄~」
【プロフィール】
10ホールハーモニカ奏者としてプロの道に入り、その後クロマチック(ジャズ)も習得。その両方を自在に操る世界でも数少ない新時代スタイルのプレイヤー。特にクロマチックにおけるソウルフル&メローなプレイ、その音色とテクニックは各界で絶賛を博し、ヨーロッパのシンセサイザー(プリセット音)にも採用される。 これまで数多くのレコーディングに参加し、教本などの出版物も10冊以上にのぼる。「ハーモニカが主役の音楽」にこだわり、追求するべく作曲にも力を注いでいる。
ハーモニカは他のアコーステック楽器に比べるとどうしても生音が小さく、それをなんとか解決できないかとずっと思ってきました。ダイナミックレンジの広さ~パワフルなブロー・ドローから繊細な一吹きまで答えてくれる。そんな楽器がついにスズキから登場しました。”FABULOUS”~この10ホールハーモニカはプレイヤーのあらゆる表現欲求に確実に答えてくれると思います!
【プロフィール】
1952年、東京生まれ。14歳から10ホールハーモニカを独学で始める。70年代から活躍、TV「北の国から」「探偵物語」等のテーマ演奏も手がける。その後 ニューオリンズや東ヨーロッパでの演奏など国際的な活動を展開。現在、LOW RIDERS、電気HARP MADDNESS、AMIGO’S、EnTRANS等でオリジナルメンバーとして精力的にライブを行う。スタジオ・セッション、レコーディング・サポー トは美空ひばり、松任谷由美、サザン・オールスターズ、井上陽水、福山雅治、浜田省吾、中島みゆき等々、日本のミュージックシーンにおける個性的シンガーや演奏家達にとって、無くてはならない存在である。
「Fabulousの機能はメロディックなブレイを指向する10holes奏者にとって大きな助けとなるだろう。
オーバープロウがいとも簡単にできるのだ。このハーモニカの出現によって、奏者のプレイが大きく飛躍するだろうと確信する。金属とは思えないソフトなトー ン、リードバルブのレスポンスも素晴らしい。ずっしりと重いシルバーボディのデザインはシンプルで美しい。
僕はPureHarpに続き、また素晴らしい常用ハープを手に入れた。」
【プロフィール】
日本の10ホールハーモニカ界のパイオニアであり、キャリア、実力共に日本を代表するプレーヤーの一人。泉谷しげるのバックバンドとして活躍ののち、松任谷由実・大瀧詠一などニューミュージック界のアーティストのレコーディングに参加。現在ソロとして活動しながらも、ゴンチチ、オリジナルラブなどのアー ティストとのセッションワークを多数こなしている。