木製ボディを再現する新素材ボディと色あせることの無いクラシックスタイルが生み出す最高の鳴りと耐久性。
※全調子と音階について詳細は下記「概要」よりご確認ください。
木製ボディのサウンドを再現する新素材ボディと
色あせることの無いクラシックスタイルが生み出す最高の鳴りと耐久性。
先鋭的な技術と機能美が凝縮されたスズキ10ホールハーモニカ究極のスタンダードモデル。
“Lowキー”&“新音階”を加え、より幅広いスタイルをカバー。
更に死角のないモデルへと進化を続けています。
10ホールハーモニカの世界はこれまでの成熟された演奏スタイルから様々なプレイスタイルが誕生する過渡期を迎えています。近年SUZUKIはその状況 にいち早く反応し、常にプレイヤーの創造に応えるべく数々の意欲的な作品に挑戦してまいりました。MANJIはその集大成とも呼べる究極のスタンダードモデルとして誕生しました。
メジャー音階は全18調子をラインアップしています。そのうち、G~High-Gの13調子は写真左、Low-C~Low-Fの5調子は写真右のデザインとなっています。また、G・A・B♭・C・D・E・Fの7調子は、それぞれマイナー、ナチュラルマイナー、カントリー、セブンス音階も揃えています。
木製の音色を持ち、プラスチックの吹きやすさと耐久性を兼ね備えた新素材を使用。素材の50%は天然木繊維から組成されています。
暖かい音色を生み出す木素材には、水や養分を吸い上げた無数の小さい空間が存在します。それと同様にこのボディもまた、内部にその構造を再現しています。(※断面図)。天然木繊維によって強化されたソリッドボディは通常のプラスチックボディとは異なるしっかりとした音を作り出し、ボディ自身が音を伝えるためハーモニカ全体がうなるようなサウンドが特徴です。もちろん樹脂との合成の為、水分による変形などの問題は無く、木部の変形に悩まされることもありません。
※木製ボディと樹脂製ボディの違いについてはこちらもあわせてご覧ください。
複音ハーモニカSU-21W 【そもそも、樹脂製ボディと木製ボディってどう違うの?】
ブルース・ロックハーモニカ奏者の要望に答える、背面が全て開いたカバースタイルは、様々な角度からの音の流れもデザインされています。サイドにも大きなサウンドホールを設け、演奏者に最適な音の返りを与えます。プロプレイヤーと試行錯誤を繰り返し、伝統的なカバー形状に絶妙なホールド感と音抜けを実現しています。
低音で充分な音量を得るにはリードの振幅を大きくする必要があります。しかし、大きく振幅すると、特に吸い音側ではリードがカバーに当たってしまいます。そこで、その振幅の大きさに応じてカバーを大きくした結果、この独特のフォルムになりました。より大きな振幅を得ることができたのは、高精度加工による気密性の高さがポイント。気密性が高く息モレしないため、息がダイレクトにリードに届き、リードがよく振動するのです。Lowキーにも“MANJI”らしい「鳴り」を継承することで、既存調子からスムーズに持ち替えることを可能にしました。
通常キー正面写真
Lowキー正面写真
使用頻度の高いG・A・B♭・C・D・E・Fの7調子は、マイナー、ナチュラルマイナー、カントリー、セブンスの各音階もご用意。楽曲の雰囲気をより有効に活かした演奏を可能にします。その他の調子は特注にて承ります。
■マイナー(右図Cm)
ハーモニックマイナースケールに調律されています。
■ナチュラルマイナー(右図CNm)
ナチュラルマイナースケールに調律されています。
■カントリー(右図CCT)
メジャー(レギュラー)チューニングに対して5番吸い音が半音高くなっています。それによって、セカンドポジションでメロディックな曲が吹きやすくなります。
■セブンス(右図C7th)
メジャー(レギュラー)チューニングに対して5番、9番吸い音が半音高くなっています。それによって、セカンドポジションでメロディックな曲が吹きやすくなります。
※10HOLE Q & A ~ 10ホールズクリニック ~
・ 7thチューニング、カントリーチューニングって何?
・ マイナーチューニングって何?ハーモニックマイナー、ナチュラルマイナーについて
音域 | 10穴 20音 |
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材質 | ステンレススチールカバー |
調子 | メジャー18調子、その他の音階28調子 |
寸法 | 100×27×18 mm |
重量 | 65g |
付属品 | ABSケース |
備考 | G・A・B♭・C・D・E・Fの7調子はメジャーの他に、 |
プレイヤーの皆様からお寄せいただきましたスズキ10ホールハーモニカ“MANJI” の感想をご覧いただけます。
ハーモニカをホールドした指先から伝わる確かなリードの感触。サイド・ホールからくる生音のモニタリング。風通しのよいカバーゆえのディープなハンド・ ヴィブラート。吹き慣らした回数と比例して温度の上がるウッドな響き。楽器全体が鳴ってくれるラウドな出音の大きさ。僕はそれをライブで実感しました。
【プロフィール】
1971年東京生まれ。17才から10ホールハーモニカを吹き始める。
現在は、デビュー時からの盟友ヤンシーとのデュオ、KOTEZ&YANCY。
ムッシュかまやつ、LEYONA、鮎川 誠、近藤房之助、山岸潤史とのコラボレーションでも知られる、ブルーズ・バンド、blues.the-butcher-590213(永井ホトケ隆+沼澤 尚+中條 卓+KOTEZ)。八木のぶお、KOTEZのツイン・ハーモニカによる2つのユニット、HARP MADDNESS、電気HARP MADDNESS等をレギュラーに、ライヴ、レコーディング、CFナレーション、音楽ライターなどを幅広く活動中。
ファンキーかつメロディアスなハーモニカ演奏と共に、ハイトーンでソウルフルなヴォーカルも各方面に定評あり。
MANJIは、ハーモニカプレイヤーの私の要求をとてもよく満たします。この流線型のボディは演奏しやすく、手の中にも心地よくおさまります。真のプロ ハーモニカプレーヤーが言うところのボリューム感、高音質を備えているにも拘わらず軽量で、高度で自由な演奏を可能にします。この素晴らしいハーモニカで 演奏することを、私は誇りに思います。
【プロフィール】
1951年シカゴ生まれ。イリノイ大学在学中にブルースに目覚め、シカゴのブルースクラブに入り浸り、Big Walter Horton、James Cotton、Junior Wells、Carey Bellからハーモニカを学ぶ。1975年にシカゴレジェンドのLittle Mack Simmonsをハーモニカバトルで破り、一躍有名に。
Carey Bellの代わりにWillie Dixonバンドのハーモニカ奏者として6年活躍。
そして、自身のバンド、Billy Branch & the Sons Of Bluesを結成。
その後、30年以上に渡り、シカゴブルースのハーモニカの達人として、現在も現役バリバリの本物のシカゴブルースマン。
W.C. Handy Award Winnerであり、2度グラミー賞にノミネートされる。
長年、”BLUES IN SCHOOLS PROGRAM”を主催し、全米、世界中の子供達にブルースの素晴らしさを教えている。
Manji Lowキーは、私が今まで演奏したどのLowキーモデルよりも、もっともパワフルで良く鳴ります。リン青銅リードが、より力強くクリアな響きを低音域に与えています。素晴らしくチューニングされた、豊かでいてパンチの利いた音色を自由に鳴らしてみましょう。スズキはManji Lowキーによって、さらにラインナップを拡げました。
【プロフィール】
スウェーデン出身のハーモニカプレーヤーであり音楽家。ストックホルムロイ ヤル音楽アカデミーの修士号を持つ。ジャズからポルトガル民族歌謡、そして スウェーデン民謡に至るまで幅広い音楽ジャンルを演奏する。2005 年ドイツの ハーモニカコンテストで 2 つの金賞授賞経験を持つ実力派。世界を舞台に演奏 活動をする傍ら、ハーモニカや音楽の指導にも携わっている。インディーズレー ベルよりアルバムもリリース。今後の活躍がますます期待される。