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オルフ楽器活用例
ミニグロッケンで「響く(ひびく)音」と「響かない(ひびかない)音」を出してみよう!
監修日本女子大学非常勤講師 中島 寿
どんな楽器でも、演奏の仕方で様々な音色や響きの音を出すことができます。それらの音には「良い音」「悪い音」という区別はありません。絵画という表現で「悪い色」「良い色」という区別がないのと同じです。その楽器で演奏したり音楽をつくったりする際に、その中のどの音色や響きで表したいかということです。ですから、技能習得以前にいろいろな音色や響きの音の出し方を体験的に知っておくことが、「音楽で表現する」ために、もっとも大切なことだと考えます。
さて、今回はミニグロッケンです。バチやマレット、ビーターなどを使って音を出す楽器は、意外に、自分が思うような音色や響きを出すのが難しい楽器です。音をA(ラ)だけにして、「響く音」と「響かない音」を発見する活動から始めます。
どんな楽器でも、演奏の仕方で様々な音色や響きの音を出すことができます。それらの音には「良い音」「悪い音」という区別はありません。絵画という表現で「悪い色」「良い色」という区別がないのと同じです。その楽器で演奏したり音楽をつくったりする際に、その中のどの音色や響きで表したいかということです。ですから、技能習得以前にいろいろな音色や響きの音の出し方を体験的に知っておくことが、「音楽で表現する」ために、もっとも大切なことだと考えます。
さて、今回はミニグロッケンです。バチやマレット、ビーターなどを使って音を出す楽器は、意外に、自分が思うような音色や響きを出すのが難しい楽器です。音をA(ラ)だけにして、「響く音」と「響かない音」を発見する活動から始めます。

もくじ

□ [ 低学年・あるいはこの楽器の導入時 ] ひびかない音とひびく音で演奏しよう!

□ [ 低学年 ] 3時のじほう

□ [ 低学年 ] わらべうたを「響く音」で演奏しよう!

 

 

[ 低学年・あるいはこの楽器の導入時 ] ひびかない音とひびく音で演奏しよう!

準備

使う音は、A(ラ)だけです。両側のG(ソ)とB(シ)の音板だけ抜いておきます。

 

活動の流れ

Step1響かない音」で演奏する

1先生が「響かない音」で次のリズムを演奏して聴かせる。

 

 

2子どもたちは、ひとりひとり、ミニグロッケンで「響かない音」の出し方を試してみる。

 

活動の観点:思った音を出すために、マレットの持ち方や音板の打ち方、打つ場所、打つ力などを工夫しているか

 

3響かない演奏法で一人ずつ演奏する。
  ※音板を手でおさえて響きを止める子も、この活動ではOK

活動の観点:「響かない音」で演奏しようとしているか

 

4響かない音」の出し方について、話し合って共有する(=上手く出ない子へのヒントになる)

 

 


 

Step2響く音」で演奏する

1先生が「響く音」で演奏して聴かせる (Step1と同じリズム)

 

2子どもたちは、ひとりひとり、ミニグロッケンで「響く音」の出し方を試してみる。

活動の観点:思った音を出すために、マレットの持ち方や音板の打ち方、打つ場所、打つ力などを工夫しているか

 

3響く演奏法で一人ずつ演奏する。

活動の観点:「響く音」で演奏しようとしているか

 

4「響く音」の出し方について、話し合って共有する(=上手く出ない子へのヒントになる)

 

POINT
先生は、子どもたちにマレットの持ち方や音板の打ち方などの指導をしてはいけません。この活動では、演奏の仕方に関係なく、目的の響きで演奏できればOKです。

 

 

 

 

[ 低学年 ] 3時のじほう

この活動は、ミニグロッケンで「響く音」と「響かない音」を出す活動の発展編です。「ポッ・ポッ・ポッ・ピーン」という時報を、響く音と響かない音を使って表現する活動です。

最後の「ピーン」を響く音で演奏できるかどうかがポイントです。ペアで活動し、時報とアナウンスの子に分けると面白いと思います。また、時刻やアナウンスは、アナウンス担当の子のアドリブにしても楽しめます。

 

準備

使う音は、低いA(ラ)と高いA(ラ)の2音だけです。G(ソ)の音板だけ抜いておきます。
マレットは両手に持って2本使います。1本を希望する子は、それでもOKです。

 

活動の流れ

1「ポッ・ポッ・ポッ・ピーン」「3時です。おやつの時間になりました!」を一度、先生がやって見せる。

  「ポッ・ポッ・ポッ」は響かない音で低いA、「ピーン」は響く音で高いAを鳴らす

  「ピーン」の響きが消えたタイミングで、「3時です。おやつの時間になりました!」を言う。

 

2ひとりひとり、時報の練習をする。

 

3ペアになり、役割分担して発表する。

 

 

 

活動の観点:時報の子…… 響く音と響かない音が出せるか

      セリフの子…「ピーン」の響きをしっかり聴いてセリフを言えているか

 

42周目は、役割を交代して発表する。

 

 

 

 

[ 低学年 ] わらべうたを「響く音」で演奏しよう!

ミニグロッケンで「響く音」が出せるようになったら、G()A()B()だけで演奏できるわらべうたを「響く音」で演奏します。

 

準備

低いF(ファ)と高いC(ド)の音板を抜いておきます。

Step1ではB(シ)は使いませんから、これも抜いておいても良いと思います。
マレットは1本だけ使います。

 

 

活動の流れ

Step1「たこたこ あがれ」

 

1先生がミニグロッケンで弾き歌いして聴かせる(2回目は階名で歌って聞かせる)。

 

2先生のグロッケンに合わせて歌う(2回目は階名で歌う)。

 

3ミニグロッケンで演奏練習する。

  階名や歌詞で歌ったりしながら練習する。

 

4ペアで活動する。一人が階名→歌詞の順に歌って、もう一人がミニグロッケンで演奏する。

 


 

Step2「なべなべ そこぬけ」

 

1先生がミニグロッケンで弾き歌いして聴かせる(2回目は階名で歌って聞かせる)。

 

2先生のグロッケンに合わせて歌う(2回目は階名で歌う)。

 

3ミニグロッケンで演奏練習する。

  階名や歌詞で歌ったりしながら練習する。

 

4ペアで活動する。一人が階名→歌詞の順に歌って、もう一人がミニグロッケンで演奏する。

 

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