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オルフ楽器活用例
[ミニグロッケン活用例]
「音楽づくり」を支えるアイテム
監修監修:日本女子大学非常勤講師 中島 寿 先生

さくらの音階で音楽をつくろう

さくらの音階で音楽をつくろう

 

写真は、「さくらの音階で音楽をつくろう」という活動をしているところです。「さくら さくら」という日本古謡がありますが、この旋律は、「ミ・ファ・ラ・シ・ド・ミ(E・F・A・B・C・E)」という音階でできています。この音階を使って、ひとり一人が即興で4小節の旋律をつくる活動です。

 

 

対面している2人でメロディーをつなげたり重ねたりしやすいように、輪になって活動しています。二組が楽器を持っているのは、音楽がつながるようにするためです。一組が演奏し終わったら、すぐに、もう一組が演奏を始められます。その間に、終わった組は左の人に楽器を渡します。

 

演奏のルールは簡単、どの音から始めてもよいけれど、常に隣の音に進むようにします。リズムは、自由。たったこれだけです。しかし、この活動を鍵盤ハーモニカやリコーダーで行うのは、意外にむずかしい。そこで、活躍するのが、「ミニグロッケン」です。

 

 

「グロッケン」、つまりは鉄琴なのですが、スタンドにのった大げさな鉄琴ではなく、片手の上にものせられるくらいのかわいいものです。とはいえ、おもちゃではなく、しっかりとした音程、良い響きの立派な楽器です。さらに、このグロッケンは、音板をはずすことができるので、必要な音だけを残し、あとははずしてしまうという、「音楽づくり」の学習には、ありがたい離れ業が可能です。

 

  

 

何が都合よいかというと、たとえば、この活動のように特徴のある音階を使って旋律などの音楽づくりをするときには、その構成音だけを残しておけば、だれにでも「間違いのない」即興演奏ができるという点です。ルールさえ理解できれば、難しい知識や技能がなくても、自分の音楽をつくって演奏することができるわけです。

特徴ある音階はいろいろあります。たとえば、ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド(C・E・F・G・B・C)にすると沖縄風音階、レからレ(D・E・F・G・A・B・C・D)までだとドリアの音階という具合です。

写真のグロッケンの後ろで演奏している楽器は「サウンドブロック」です。鉄琴を一音一音独立させて、共鳴ボックスの上に乗せたものです。この活動では、ミとラの二音を使い、低音部のオスティナート伴奏に使っています。どちらの楽器も、手で持てるので、音楽での会話や全員をつないだ音楽づくりの活動などに重宝します。

 

 

ルール

ミニグロッケンの音板を「ミ・ファ・ラ・シ・ド・ミ」の音だけ残して、四分の四拍子で2小節分の旋律をつくり、みんなでつなげてみましょう。どの音からはじめてもよいけれど、常に(できるだけ)となりの音にすすみます。リズムは自由です。

 

 

Aさんが四分の四拍子で、2小節(問い)⇒Bさんが四分の四拍子で2小節(答え)というように、2人ずつペアでつないで、ひとつの旋律をつくります。(答え)の人は、ミかラで終わるルールを加えると曲が終わった感じがします。つないだ演奏のあとに、2人の旋律を重ねて演奏してもおもしろいでしょう。

 

サウンドブロックのオスティナート伴奏の人も、2組のペアを組んで同様に楽器を受け渡していきましょう。スタンド付きのザイロホーンでも代用できます。

 

 

活動の流れ

CさんとDさんのペアが演奏している間に、演奏の終わったAさんとBさんのペアは、左どなりの人(E,F)にそっと楽器を渡します。

EさんFさんは、演奏の準備をしてCさんとDさんの演奏が終わったら演奏を始めます。同様にして音楽をつなげて演奏していきます。

 

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ザイロホーン
メタルホーン
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