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メロディオン活用例
ケンハモ活用研究会(音楽づくりでの活用例をご提案)
1音だけで即興演奏をしよう!!
監修監修:筑波大学附属小学校 平野 次郎 先生
鍵盤ハーモニカは主に1・2年生の器楽で活躍する楽器と言われています。しかし鍵盤ハーモニカの特性を考えると活躍の場をここだけに留めておくのはもったいないですよね。まずは音楽づくりの学習で活用してみませんか?
鍵盤ハーモニカは主に1・2年生の器楽で活躍する楽器と言われています。しかし鍵盤ハーモニカの特性を考えると活躍の場をここだけに留めておくのはもったいないですよね。まずは音楽づくりの学習で活用してみませんか?
メロディオンの特性
  • 誰でも音が出せる
  • 広い音域での表現が可能
  • 強弱をつけやすい

 


[低学年用]1音リレーをしよう ~音の高さが変わるとおもしろい~

1人1音ずつ選び、音の高さに注目しながら即興的に演奏する。

  • これまでに経験しておくことは?
    鍵盤ハーモニカの基本的な奏法(持ち方・くわえ方・基本の手のフォーム)
  • こんな学習とつながる!
     1音での即興演奏

 

 

活動の流れ

 

1基本のルールを確認する。

基本ルール
  • リズム … 全音符
  • 速度=90〜100ぐらい
  • 拍子 … 4/4拍子
  • 小節 … 1小節ずつ(4拍分)

 

 

2基本のドから高いド(1オクターブ)の中から、好きな音を1音選ぶ。

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POINT
子どもは音を選ぶだけでも楽しく活動してくれます。

 

 

31人ずつリレーする。(隊列は円が良いでしょう)

 

POINT
先生はウッドブロックやバスウッドドラムなどでテンポをキープします。

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45人がひとまとまりで「1音リレー」をする。
1人~4人目までは4分音符で、5人目は全音符で4拍分伸ばす。

 

POINT
5人目の子が「ド」を使った時は終わった感じになるはずです。このことも全体に伝えて共有させましょう。

 

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ワンポイントアドバイス
  • 2分音符と4分音符の組み合わせにするなどのアレンジをしてもいいでしょう。
  • ここでは「音の高低」や「音のつながり」を聴き取りながら楽しく活動していきます。すなわち、「旋律づくりの第1歩」となる活動です。同じ音が続いた時や、黒鍵を使った時は、子どもたちが笑ったり、「あれっ!」という反応をしたりするはずです。子どもの反応を見逃さないように指導していきましょう。

 

 

 

1音でアドリブ ~1音だけでも即興できちゃう~(音遊び&即興演奏)

ドの1音だけで、音色やリズム、強弱などの音楽的要素を考えながら、友達と楽しく即興演奏 (アドリブ)をする。

  • これまでに経験しておくことは?
    ①鍵盤ハーモニカの基本的な奏法(持ち方・くわえ方・基本の手のフォーム)
    ②手拍子などで即興的リズムを表現すること
  • こんな学習とつながる!
    2音や3音での即興演奏

 

 

活動の流れ

1即興演奏の意味と、基本のルールを確認する。

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基本ルール
  • リズム … 自由に考えて
  • 速度=90〜100ぐらい
  • 拍子 … 4/4拍子
  • 小節 … 1小節ずつ
  • 使う音 … ド

 

 

2ドの1音だけを使って、即興演奏をする。
1人目が演奏したら、続けて2人目が演奏する。

 

 

POINT
先生はウッドブロックなどの打楽器で拍を刻み、表現を支えます。

 

1小節あけてから次の人が演奏するようにアレンジしても良いでしょう。

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3どんなことを考えながら演奏したのかを振り返ったり、共有したりする。

 

POINT
子どもからの発言がない時は、「リズムは?」「音の大きさは?」などと問いかけるといいでしょう。

 

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4もう一度、即興演奏をする。
最初の演奏よりも良くなるように意識しながら演奏しましょう。

 

POINT
先生は子どもの演奏をよく聴き、「休符を使ったね」「強い音にしたね」などと声をかけ、その子の表現に音楽的な価値をつけていきましょう。


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52人組になって「即興まねっこ」をする。
「何小節ずつまねをするか」「どちらから演奏するか」を2人で相談しましょう。

 

POINT
「お友達がまねをしやすいようにね」と伝えておくと、スムーズに活動できるはずです。

 

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ワンポイントアドバイス
「1音だけで?」と思うかもしれませんが、1音だけでも音楽的に価値のある活動を展開させることができます。そのためには【条件設定】が重要なカギとなります。ここでの【条件】は「ドの1音」だけです。1音に限定することで、子どもたちは「音色やリズム、強弱」などを考えながらアドリブするようになります。また、ピアノなどを習っている子だけが注目されないようにという視点もあります。子どもたちの自由な発想や考えが表現に結びつくように、先生方は支援していきましょう。
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メロディオンアルト