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メロディオン活用例
ケンハモ活用研究会(音楽づくりでの活用例をご提案)
変奏や調のちがいを楽しもう
監修監修:高知市立旭東小学校 西山 ゆり子 先生

[高学年用]変奏曲をつくろう ~○○が変わると面白い~

変奏曲の特徴について学ぶ。

  • 鑑賞教材
    ・ピアノ五重奏「ます」(シューベルト)
     ≪変奏のさせ方≫
      ①リズムを変える ②拍子を変える ③飾りの音を加える ④ミ・ラに♭をつける など
  • これまでに経験しておくことは?
    鍵盤ハーモニカで、簡単なハ長調の曲を演奏する
  • こんな学習とつながる!
    長調と短調の音の響きの違いを感じ取る

 

 

メロディオンの特性
  • 派生音を捉えやすい
  • 両手を使った表現が可能

 

 

活動の流れ

14人グループで、主題となるハ長調の簡単な曲を1曲選ぶ。

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2一人一人がリズムを考えて演奏する。

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3一人一人の変奏をつなげて、変奏曲をつくる。

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POINT
  • ここでは、一人一人の変奏をつなげてグループで一つの変奏曲をつくっていきます。鑑賞の学習と関連させて取り組むと、音楽をつくる活動に見通しをもちやすくなります。鑑賞の際には、一つ一つの変奏の特徴、主題から変化していく変奏曲の仕組みを捉えさせておくことがポイントです。
  • 鑑賞教材には、他に「きらきら星変奏曲」(モーツァルト)、「赤とんぼ変奏曲」(山田耕筰、三宅榛名作曲)等を扱うこともできます。自分たちの変奏曲をつくった後に鑑賞することで、よりその面白さを感じ取ることも期待できます。

 

 

 

[高学年用]調が変わって美しい

イ短調とハ長調の響きや旋律の違いを感じ取る。

  • 鑑賞教材
    「ハンガリー舞曲第5番」(ブラームス)
  • これまでに経験しておくことは?
    ・鍵盤ハーモニカで、ハ長調の簡単な曲を演奏する。
  • こんな学習とつながる!
    ・イ短調の視唱や視奏に親しみながら表現する活動。

 

 

メロディオンの特性
  • 鍵盤の位置から和音の構成音を見つけることができる。
  • 和音で響きを確かめることができる。

 

 

活動の流れ

1ドから始まるハ長調の簡単な曲を、ラから始めて演奏する。

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24人グループで、イ短調のⅠ、Ⅳ、Ⅴ(Ⅴ7)の和音をもとに旋律をつくる。

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POINT
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  • 和音構成音のカードで音を選びやすくします。
  • 1人1小節のつながりを話し合わせます。

 

3経過音・補助音を使って、旋律にリズムをつける。

経過音:構成音と構成音の間をつなぐ音(例:ラドミ→ラシドレミ)
補助音:二度の音を修飾的に加える(例:ラドミ→ドレドシラ)

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4ハ長調の旋律を挟んで、響きの違いを楽しむ。

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POINT
  • 1人が1小節ずつ担当して旋律をつなげることで、グループで話し合いながら学習することができます。
  • 担当する小節を決めたら、和音構成音を書いたカードを持たせましょう。カードを見ながら、音を選ぶことができます。この学習を数回くり返すことで、和音の働きへの理解が深まっていきます。
  • 伴奏の和音進行を自動伴奏で流しておくと、音を確かめながら旋律をつくることができます。できた旋律を音符に書き表すことで、記譜の学習にもなります。
  •  SO-70CUを使用し、子どもの演奏をその場で録音・再生すると、自らの表現を確かめたり、友達の演奏と聴き比べたりすることができ、効果的です。
PRODUCTS 登場楽器のご紹介
メロディオンアルト
学校用オルガン SO-70CU